令和7年7月8日
財務省
令和7年5月中 国際収支状況（速報）の概要
Ⅰ経常収支
| 金額 | 前年同月比 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 貿易・サービス収支 | ▲3,212億円 | ＋8,284億円 | (赤字幅縮小) | ||
| 貿易収支 | ▲5,223億円 | ＋5,757億円 | (赤字幅縮小) | ||
| 輸出 | 8兆0,344億円 | ▲1,147億円 | (▲1.4％減少) | ||
| 輸入 | 8兆5,568億円 | ▲6,904億円 | (▲7.5％減少) | ||
| サービス収支 | 2,011億円 | ＋2,527億円 | (黒字転化) | ||
| 第一次所得収支 | 4兆2,555億円 | ▲1,170億円 | (黒字幅縮小) | ||
| 第二次所得収支 | ▲4,979億円 | ▲2,245億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 経常収支 | 3兆4,364億円 | ＋4,869億円 | (黒字幅拡大) | ||
「経常収支」は、「貿易収支」が赤字幅を縮小したこと等から、黒字幅を拡大した。
１．貿易・サービス収支：▲3,212億円の赤字（前年同月比＋8,284億円赤字幅縮小）
「貿易収支」が赤字幅を縮小したこと等から、「貿易・サービス収支」は赤字幅を縮小した。
(1) 貿易収支：▲5,223億円の赤字（前年同月比＋5,757億円赤字幅縮小）
輸入額の減少が輸出額の減少を上回ったことから、「貿易収支」は赤字幅を縮小した。
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輸出：8兆344億円（前年同月比▲1,147億円［▲1.4％］減少、5か月ぶりの減少）
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輸入：8兆5,568億円（前年同月比▲6,904億円［▲7.5％］減少、2か月連続の減少）
［参考１］令和7年5月分貿易統計（通関ベース：財務省関税局6月27日付公表）
(1) 輸出：8兆1,345億円（確報値：前年同月比▲1,432億円［▲1.7％］減少、数量：同＋1.8％増加、価格：同▲3.5％減少）
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「商品別」では、自動車（同▲913億円［▲6.9％］、数量：同＋3.7％）、鉄鋼（同▲810億円［▲20.6％］、数量：同▲9.0％）、鉱物性燃料（同▲455億円［▲50.7％］）等が減少。
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「主要地域別」では、対北米（同▲1,848億円［▲10.1％］）、大洋州（同▲325億円［▲14.4％］）等が減少。
(2) 輸入：8兆7,731億円（9桁速報値：前年同月比▲7,298億円［▲7.7％］減少、数量：同＋1.7％増加、価格：同▲9.2％減少）
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「商品別」では、原粗油（同▲1,753億円［▲18.9％］、数量：同＋3.5％）、石炭（同▲1,351億円［▲40.2％］、数量：同▲9.2％）、非鉄金属鉱（同▲667億円［▲24.1％］、数量：同▲10.4％）等が減少。
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「主要地域別」では、対アジア（同▲2,686億円［▲6.1％］）、中東（同▲2,038億円［▲18.5％］）等が減少。
［参考２］原油価格（価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出）
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ドルベース：75.23米ドル／バレル（前年同月比▲15.4％）
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円ベース：68,161円／キロリットル（前年同月比▲21.6％）
(2) サービス収支：2,011億円の黒字（前年同月比＋2,527億円黒字転化）
「その他サービス収支」が赤字幅を縮小したこと等から、「サービス収支」は黒字に転化した。
［参考３］訪日外国人旅行者数（5月）：3,693,300人（前年同月比＋21.5％）
出国日本人数（5月）：1,076,800人（前年同月比＋14.3％）
（出典：日本政府観光局(JNTO)）
２．第一次所得収支：4兆2,555億円の黒字（前年同月比▲1,170億円黒字幅縮小）
「証券投資収益」が黒字幅を縮小したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を縮小した。
Ⅱ金融収支
| 5月 | 前月 | ||
|---|---|---|---|
| 直接投資 | 1兆8,223億円 | 1兆8,259億円 | |
| 証券投資 | 1兆9,293億円 | ▲10兆9,937億円 | |
| 株式・投資ファンド持分 | ▲2兆7,491億円 | ▲1兆1,953億円 | |
| 中長期債 | 4兆6,108億円 | ▲7兆3,695億円 | |
| 短期債 | 676億円 | ▲2兆4,289億円 | |
| 金融派生商品 | 100億円 | ▲6,835億円 | |
| その他投資 | ▲6,948億円 | 12兆0,533億円 | |
| 外貨準備 | 7,874億円 | 3,100億円 | |
| 金融収支 | 3兆8,542億円 | 2兆5,119億円 | |
「証券投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が3兆8,542億円増加した。
１．金融収支・資産（居住者による投資）
(1) 対外直接投資：2兆3,286億円の資産増
本邦企業による海外企業の増資引受け等がみられ、資産増（実行超）となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資：▲2,427億円の資産減
信託銀行（信託勘定）等が売り越しとなったことから、資産減（処分超）となった。
(3) 対外中長期債投資：4兆2,865億円の資産増
銀行等（銀行勘定）が買い越しとなったこと等から、資産増（取得超）となった。
２．金融収支・負債（非居住者からの投資）
(1) 対内直接投資：5,063億円の負債増
海外企業による本邦企業の増資引受け等がみられ、負債増（実行超）となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資：2兆5,064億円の負債増
銀行業等の業種において買い越しとなったことから、負債増（取得超）となった。
(3) 対内中長期債投資：▲3,243億円の負債減
その他債券が売り越しとなったこと等から、負債減（処分超）となった。
［参考４］ドル・円相場（インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート）
144.75円／米ドル（前年同月：156.13円／米ドル、前年同月比7.3％の円高）
ユーロ・円相場（インターバンク直物相場・東京市場17：00現在レートの月中平均レート）
163.27円／ユーロ（前年同月：168.84円／ユーロ、前年同月比3.3％の円高）
関連リンク
- （参考1）国際収支の推移表
- （参考2）季節調整済 国際収支の推移表