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神田ADB総裁後任候補指名についての財務大臣談話


令和6年9月10日

財務大臣談話


  1. アジア開発銀行(ADB)では、昨日、浅川雅嗣総裁が来年2月23日をもって辞任するとの意向を表明された。

  2. 日本は、現在、内閣官房参与・財務省顧問の職にある神田眞人氏を、浅川総裁の後任候補として指名する。神田氏は、財務省で幅広いポストを歴任し、新型コロナウイルスのパンデミックなど国際社会が直面する複合的な危機に伴い世界経済の構造的変化が進む中、財務官として、国際開発金融機関(MDBs)の改革、パンデミックに対する予防・備え・対応、途上国における債務危機への取組等についてG7やG20における議論を主導し、国際協調のもとで政策対応の推進に貢献した。また、OECDコーポレートガバナンス委員会議長として、G20/OECDコーポレートガバナンス原則の改訂を成功に導くなど、国際的な合意形成や国際機関の運営の経験も豊富である。さらに、アジア開発基金の増資における議論に深く関与したほか、昨年の共同議長国としてASEAN+3財務プロセスの議論を主導するなど、アジア太平洋諸国の状況にも精通しており、アジアをはじめとした各国の当局者や様々な国際機関の幹部とも密接な関係を築いていることから、ADB総裁には最適任の人物であると考えている。

  3. 国際機関の長は、開かれた、透明性のある、実力本位の原則に従って選ばれることとなる。今後、各加盟国に対し、浅川総裁の後任として神田氏への支持を働きかけていく所存である。