平成25年３月７日
財務大臣談話
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アジア開発銀行（ＡＤＢ）では、去る２月28日に３月18日付での辞任の意向を表明された黒田東彦総裁の後任総裁の選出手続が、昨日決定され、本日より候補者の指名が開始されることとなった。
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日本は、現在、財務省財務官の職にある中尾武彦氏を、黒田総裁の後任候補として指名する。中尾氏は、財務省で幅広いポストを歴任し、最近は国際局長、財務官を務め、国際金融及び開発の分野での経験が豊富である。また、アジア各国やＧ２０各国等の当局者、ＩＭＦや各国際開発金融機関の幹部などと緊密な関係を築いており、アジア諸国の状況にも精通していることから、ＡＤＢ総裁の重責を担うことができる最適任の人物であると考えている。
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国際機関の長は、開かれた、透明性のある、実力本位の原則に従って選ばれるというのが国際的な理解である。私としては、ＡＤＢ各加盟国に対し、黒田総裁の後任として、中尾氏への強力な支持を働きかけていく所存である。
