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アジア開発銀行黒田総裁の辞任についての財務大臣談話


平成25年2月28日

財務大臣談話


  1. アジア開発銀行(ADB)黒田東彦総裁は、日本銀行総裁候補として提示されたことを受け、本日、本年3月18日をもって辞任するとの意向を表明された。

  2. 黒田総裁は、2005年2月の就任以来、足掛け3期8年余の長期に渡り、長期戦略の策定や資本基盤強化などADB全般の改革を指揮されたほか、アジア・太平洋地域の成長と貧困削減に向けて卓越した指導力を発揮された。これまでの御功績に対し深甚なる敬意を表する。黒田総裁におかれては、国際社会の中でその重要性を一層増してきている日本国の金融政策の舵取りに、その類い稀なる資質を大いに発揮していただき、引き続き、世界経済の繁栄に向けた一層の御尽力をお願いしたい。

  3. 日本は、アジア・太平洋地域の一員として、ADBが地域にとって最も重要な機関であることをよく認識しており、その創立以来、資金面・人材面での多大な貢献を行ってきており、歴代の総裁を日本人が務めてきている。黒田総裁の後任についても、アジア各国を含む国際社会と緊密に協力してその重責を担うことができる最適任の人物を、日本から速やかに推薦したい。