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国際通貨基金(IMF)次期専務理事候補についての財務大臣談話

令和元年9月10日

財務大臣談話

・  国際通貨基金の次期専務理事については、クリスタリーナ・ゲオルギエヴァ世界銀行最高経営責任者が候補となった。

・  同氏は、世界銀行において、世界的な政策課題への取組みに主要な役割を果たしてきた。同氏の長きに亘る広範な特筆すべき経歴には、欧州委員(国際協力、人道支援及び危機管理担当)も含まれる。

・  昨年合意された世界銀行の増資においては、世界銀行最高経営責任者として、多岐にわたる関係国との精力的な対話を通じ、合意に向けて力強いリーダーシップを発揮した。同氏が成功に導いた本合意は、卒業所得基準以上の途上国への選択的関与を採用しつつ、低所得国に対する支援強化を行うことで、限られた資金のより効率的な配分に繋がるだろう。

・  同氏が発揮してきた、世界経済の課題への対処における強力なリーダーシップと調整力は、同氏が重要な国際機関を運営する十分な能力を有していることを示している。私は、同氏が国際通貨基金の次期専務理事として十分な資質を有する候補者と確信している。

・  以上より、日本は、同氏の国際通貨基金次期専務理事への選出を支持する。日本は、今後とも、同氏のリーダーシップの下にある国際通貨基金との緊密な協力を継続し、国際通貨システムの安定と、世界的政策リスクと課題への対処に貢献してまいりたい。