大蔵大臣談話
(インドネシアの民間債務処理策について)
平成１０年６月４日
６月４日、インドネシアの民間債務処理策について、債権銀行団とインドネシア政府及び民間債務者との間で合意に達しました。この合意は、インドネシアの経済・通貨に対する国際市場の信認回復に向けて大きく寄与するものと高く評価しております。これは関係者が精力的な議論を続けてきた成果であり、その努力に対し敬意を表するものです。
インドネシアでは、先月２３日に「改革開発内閣」が発足し、ＩＭＦのプログラムをはじめとする経済改革を着実に推進していこうとの姿勢が明確にされたところであります。我が国としては、ＩＭＦ等の国際機関やＧ７諸国等と緊密に連携しながら、引き続き最大限の支援を行ってまいる所存であり、またインドネシア政府による経済改革努力が今後とも着実に推進されることを期待しております。