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日フィジー財務協議の開催等について(令和5年10月26日)

令和5年10月26日

財務省

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日フィジー財務協議の模様

 

 令和5年10月26日、フィジー共和国・スバにおいて、フィジー財務省と日本財務省は初の日フィジー財務協議(フィジー側はプラサド副首相兼財務、戦略策定、国家開発・統計大臣、日本側は神田眞人財務官)を行いました。今回の協議では、世界及びフィジーの経済動向、フィジーの政策課題、及び日フィジー間の今後の協力方針について意見交換し、その概要を「共同プレスリリース 日フィジー財務協議(仮訳)(PDF:142KB)」として取りまとめ、公表しました。

 共同プレスリリースの概要は、以下のとおりです。

〇 両者は世界及びフィジーの経済動向、同国の政策課題、及び日フィジー間の協力について意見交換を行った。日本は、フィジーによる債務の持続可能性を強化するための財政再建へのコミットメントを歓迎し、フィジーの歳入徴収の能力強化のための能力構築支援を拡充することにコミットした。

〇 両者は、グローバルな金融システムへの統合を促進し、ひいては金融包摂を進めるため、太平洋地域における金融の健全性を強化することの重要性を議論した。日本は、アジア太平洋マネーロンダリング対策グループ(APG: Asia/ Pacific Group On Money Laundering)の次期共同議長として、APGを通じた太平洋地域の能力構築を支援している。

〇 両者は、気候変動がいかにフィジー及びより一般に太平洋島嶼国を脅かしているかについて議論し、災害リスクファイナンスが果たす重要な役割を強調した。日本は、太平洋自然災害リスク保険イニシアティブ(PCRAFI)の下でのフィジーの災害保険契約締結に向けた進展を歓迎し、更に両者は、災害復旧スタンドバイ借款フェーズ2の組成の可能性を追求することで一致した。

 日フィジー財務協議にあわせて、神田眞人財務官はカミカミザ副首相兼貿易、企業、中小企業、通信大臣との面会も行いました。   

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神田眞人財務官とプラサド副首相

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神田眞人財務官とカミカミザ副首相