【COLUMN 財政投融資計画の運用残】
財政投融資の運用は、各機関の事業の進捗や資金繰りの状況などを事前に確認し、資金需要に応じて行っています。その結果、運用額が計画額を下回った場合は運用残が生じることがあります。このような場合でも、財政融資は財投債の発行抑制などによって資金の余剰が生じない仕組みとなっています。また、産業投資は「特別会計に関する法律」第8条第1項の規定により財政投融資特別会計投資勘定の翌年度の歳入に繰入れることとされています。
令和6年度(2024年度)は、株式会社日本政策金融公庫に対して物価高等の影響を踏まえ、事業者の資金調達に支障をきたすことのないように十分な規模を確保したものの、資金需要に落ち着きが見られたことなどにより財政投融資全体で4兆8,496億円の運用残が生じました。

