令和6年2月14日
財務省
令和5年の全国の税関における関税法違反事件の取締り状況
不正薬物の押収量が2トン超え
財務省は、令和5年の1年間に全国の税関が空港や港湾等において、不正薬物の密輸入その他の関税法違反事件を取り締まった実績をまとめましたのでお知らせします。
1.不正薬物*1
不正薬物全体の摘発件数は815件(前年比22%減)と減少し、押収量*2,3は約2,406kg(同79%増)と増加した。不正薬物全体の押収量は、2トンを超え、過去2番目を記録し、極めて深刻な状況となっている。
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*1覚醒剤、大麻、あへん、麻薬(ヘロイン、コカイン、MDMA等)、向精神薬及び指定薬物をいう。
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*2錠剤型薬物を除く。
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*3重量等未確定の場合には含まれないものがある。以下、個々の押収量についても同様。
〔覚醒剤〕
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摘発件数は296件(同2%減)と減少し、押収量は約1,978kg(同約3倍)と大幅に増加した。
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押収した覚醒剤は、薬物乱用者の通常使用量で約6,593万回分、末端価格にして約1,226億円に相当する。
〔大麻〕
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摘発件数は132件(同4%減)、押収量は約142kg(同70%減)と共に減少した。
〔麻薬〕
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麻薬の摘発件数は234件(同1%減)と減少し、押収量は、重量は約276kg(同47%増)と増加し、錠剤型は約36千錠(同55%減)と減少した。
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麻薬のうち、コカインの摘発件数は67件(同約2.4倍)、押収量は約103kg(同約2.1倍)と共に増加した。
〔指定薬物〕
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指定薬物の摘発件数は143件(同60%減)、押収量は約11kg(同45%減)と共に減少した。
2.金地金
金地金の摘発件数は218件(同約24倍)、押収量は約268kg(同99%増)と共に増加した。
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*4金地金には、金塊に加えて一部加工された金製品も含む。
3.知的財産侵害物品等
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商標権を侵害するブローチ等の密輸入事件等の知的財産侵害物品の密輸事件を9件告発した。
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紙巻タバコ等の不正輸出事件や、偽造有価証券の密輸入事件等を告発した。