令和３年上半期の税関における知的財産侵害物品の差止状況（詳細）

（注）「輸入差止件数」は、税関が差し止めた知的財産侵害物品が含まれていた輸入申告又は郵便物の数です。

「輸入差止点数」は、税関が差し止めた知的財産侵害物品の数です。

例えば、１件の輸入申告又は郵便物に、20点の知的財産侵害物品が含まれていた場合は、「１件20点」として計上しています。

知的財産侵害物品の輸入差止実績の推移

（件数ベース）

（点数ベース）

（注）令和元年は、平成31年１月から令和元年12月を示します。

仕出国（地域）別輸入差止実績

輸入差止件数は、中国を仕出しとするものが11,721件（構成比80.3％、前年同期比11.5％減）で、引き続き高水準にあります。次いでベトナムが1,422件（同9.7％、同225.4％増）、フィリピンが608件（同4.2％、同251.4％増）、韓国が289件（同2.0％、同19.4％増）でした。
輸入差止点数は、中国を仕出しとするものが351,138点（構成比76.2％、前年同期比108.9％増）、次いでベトナムが48,228点（同10.5％、同500.4％増）、香港が24,444点（同5.3％、同40.8％減）、フィリピンが20,002点（同4.3％、同952.7％増）でした。
件数、点数ともに中国を仕出しとするものの構成比が依然として高くなっています。

仕出国（地域）別輸入差止件数構成比の推移

（注１）構成比の合計は、四捨五入の関係で100％にならない場合があります。

（注２）平成23年及び平成28年のベトナムを仕出しとするものについては、1.0％未満のため「その他」に含めます。

輸入差止件数は、偽ブランド品などの商標権侵害物品が14,211件（構成比96.3％、前年同期比5.3％減）で、引き続き全体の大半を占め、次いで偽キャラクターグッズなどの著作権侵害物品が314件（同2.1％、同42.1％増）でした。
輸入差止点数についても、商標権侵害物品が341,781点（構成比74.2％、前年同期比81.8％増）で、全体の大半を占めており、次いで著作権侵害物品が61,390点（同13.3％、同89.1％増）でした。

知的財産別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)

知的財産別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)

（注１）構成比の合計は、四捨五入の関係で100％にならない場合があります。

（注２）各権利で保護されているものは、例えば以下のものです。

商標権：商標法に基づき商標登録された文字、図形等の「ロゴマークやブランド名」

著作権：創作されたキャラクターや音楽CD等の「著作物」

意匠権：意匠法に基づき意匠登録された物品の形状、模様等の「デザイン」

特許権：特許法に基づき特許登録された「発明」

税関では、各権利を侵害するものを輸入してはならない貨物として、取締りを行っています。

輸入差止件数は、衣類が5,174件（構成比30.6％、前年同期比10.9％増）と最も多く、次いで財布やハンドバッグなどのバッグ類が4,602件（同27.2％、同0.7％減）、靴類が1,752件（同10.3％、同70.1％増）、時計類が861件（同5.1％、同63.3％減）でした。
輸入差止点数は、イヤホンなどの電気製品が80,508点（構成比17.5％、前年同期比151.7％増）と最も多く、次いで衣類が61,717点（同13.4％、同159.2％増）、家庭用雑貨が41,125点（同8.9％、同1,446.6％増）、布製品が30,410点（同6.6％、同1,447.6％増）でした。

品目別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)

品目別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)

（注）構成比の合計は、四捨五入の関係で100％にならない場合があります。

輸入差止件数は、郵便物が大半を占めており、郵便物が13,262件（構成比90.8％、前年同期比7.1％減）、一般貨物が1,338件（同9.2％、同22.5％増）でした。
輸入差止点数は、郵便物が184,854点（構成比40.1％、前年同期比73.7％増）、一般貨物が275,910点（同59.9％、同63.1％増）でした。

輸送形態別輸入差止実績構成比の推移（件数ベース）

輸送形態別輸入差止実績構成比の推移（点数ベース）

健康や安全を脅かす危険性のある物品これらの侵害物品の使用は、消費者の健康や安全を脅かす危険性があります
マスク（商標権）	トレーニング機器（意匠権）	ペダルカバー（商標権）