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東日本大震災における税関監視艇による支援活動

平成23年5月19日
財務省関税局


財務省・税関では、税関の保有する監視艇「はこだて」及び「神威(かむい)」を被災地周辺海域に派遣し、各機関からの支援要請に対応しております。最近の活動内容は以下のとおりです。


(1)市民の会からの支援物資の輸送支援

 5月11日(水)、市民の会「被災地の子供たちへ絵本を送ろう!函館プロジェクト」からの絵本・児童書等48箱(約900冊)を監視艇「はこだて」及び「神威(かむい)」の2艇に積み込んだ後、岩手県久慈港、釜石港及び大船渡港に輸送し、久慈市、釜石市及び大船渡市の3市に引き渡しました。

絵本・児童書等を「神威(かむい)」に積み込む様子の写真
絵本・児童書等を「神威(かむい)」に積み込む様子

「神威(かむい)」が輸送した絵本・児童書等を大船渡港で引き渡す様子の写真
「神威(かむい)」が輸送した絵本・児童書等を大船渡港で引き渡す様子


(2)税関・税務署による大船渡市への支援物資の提供

 5月11日(水)、函館税関職員から提供を受けた靴下、下着類、缶詰等35箱、及び札幌国税局(函館税務署)が保有するレトルト食品(アルファ米)を監視艇「はこだて」及び「神威(かむい)」の2艇に積み込んだ後、函館港から大船渡港に支援物資を輸送し、同市に引き渡しました。
 なお、上記の監視艇による輸送のほか、4月28日(木)、税関が保有する文具(鉛筆等)を大船渡市まで陸上輸送し、同市へ引き渡しました。

函館税関及び札幌国税局からの支援物資を「はこだて」に積み込む様子の写真
函館税関及び札幌国税局からの支援物資を「はこだて」に積み込む様子

「はこだて」が輸送した支援物資を大船渡市に引き渡す様子の写真
「はこだて」が輸送した支援物資を大船渡市に引き渡す様子


(3)釜石港の復興に向けた調査への協力

 5月11日(水)、釜石港において、岩手県及び釜石市等の担当者を乗艇させ、港の被災状況の調査に協力しました。

岩手県及び釜石市等の担当者が「神威(かむい)」に乗り込む様子の写真
岩手県及び釜石市等の担当者が「神威(かむい)」に乗り込む様子

津波により被災した釜石港湾口防波堤の写真
津波により被災した釜石港湾口防波堤


(参考)税関による災害支援実績

1.監視艇による支援

(1) 3月18日(金)、監視艇「おき」に、また、20日(日)、監視艇「つばさ」に、税関が保有する災害用物資(合計約3.5トン)を積載し、函館港に向けて出港。3月21日(月)、岩手県釜石市まで陸上輸送し、同市に引き渡しました。

(2) 3月23日(水)、余市商工会議所からの支援物資(合計約1.5トン)を監視艇「はこだて」、「おき」及び「つばさ」の3艇に積み込んだ後、翌24日(木)、函館港から大湊港(青森県)に支援物資を輸送し、海上自衛隊に引き渡しました。

(3) 3月28日(月)、監視艇「おき」及び「つばさ」の2艇により、三陸北部海域における海上浮遊物等の情報や同地域における港湾等の被害状況等の情報を収集し、第二管区海上保安本部へ提供しました。

(4) 3月29日(火)、函館市からの支援物資(合計約3トン)を監視艇「おき」及び「つばさ」の2艇に積み込んだ後、翌30 日(水)、函館港から久慈港(岩手県)に支援物資を輸送し、久慈市、洋野(ひろの)町、野田村の3市町村に引き渡しました。

2.その他

(1) 3月18日(金)、税関が保有する災害用物資(約10トン)を、宮城県多賀城市に陸上輸送し、同市に引き渡しました。