1.製造貨幣大試験の歴史
製造貨幣大試験(以下「大試験」という。)は、通貨に対する信頼を維持するため、明治5年に第1回が行われて以来、本年は第153回目に当たります。
2.試験対象貨幣
大試験の対象貨幣は2024(令和6)年度中に製造された貨幣及び2023(令和5)年度中に製造された貨幣のうち昨年の大試験の対象とならなかった貨幣とします。これには、
(1) | 2025年日本国際博覧会記念1,000円銀貨幣(第二次発行) |
(2) | 国立公園制度100周年記念1,000円銀貨幣(西表石垣、慶良間諸島、やんばる) |
3.試験対象貨幣の選取基準
大試験において試験する貨幣は以下の基準により選取します。
貨幣の種類 | 選取基準(1日の製造貨幣あたり) |
---|---|
1,000円記念銀貨幣 | 4,000枚又はその端数につき1枚 |
500円バイカラー・クラッド貨幣 | 20,000枚又はその端数につき1枚 |
100円白銅貨幣 | 40,000枚又はその端数につき1枚 |
50円白銅貨幣 | 40,000枚又はその端数につき1枚 |
10円青銅貨幣 | 50,000枚又はその端数につき1枚 |
5円黄銅貨幣 | 40,000枚又はその端数につき1枚 |
1円アルミニウム貨幣 | 200,000枚又はその端数につき1枚 |
(注)大試験実施の14日前までに製造された貨幣が試験対象貨幣とされるため、総枚数等については大試験当日に会場において掲示することとしています。
4.大試験の方法
大試験は、1,000枚ごとの集合秤量の方法により、貨幣の量目について行うものとし、選取された貨幣の枚数が1,000枚に満たない場合には、別に定める単位で行うものとします。
1,000円記念銀貨幣については、1枚ごとの個別秤量の方法によることとします。
5.公差
貨幣の種類ごとの公差(法定量目との許容誤差)は以下のとおりです。
貨幣の種類 | 公差 | 法定量目 | 合格の上限 | 合格の下限 |
---|---|---|---|---|
1,000円記念銀貨幣 | 1枚あたり 0.42グラム |
1枚あたり 31.1グラム |
31.52グラム | 30.68グラム |
500円バイカラー・クラッド貨幣 | 1,000枚あたり 13グラム |
1,000枚あたり 7,100グラム |
7,113グラム | 7,087グラム |
100円白銅貨幣 | 1,000枚あたり 16グラム |
1,000枚あたり 4,800グラム |
4,816グラム | 4,784グラム |
50円白銅貨幣 | 1,000枚あたり 21グラム |
1,000枚あたり 4,000グラム |
4,021グラム | 3,979グラム |
10円青銅貨幣 | 1,000枚あたり 15グラム |
1,000枚あたり 4,500グラム |
4,515グラム | 4,485グラム |
5円黄銅貨幣 | 1,000枚あたり 16グラム |
1,000枚あたり 3,750グラム |
3,766グラム | 3,734グラム |
1円アルミニウム貨幣 | 1,000枚あたり 7グラム |
1,000枚あたり 1,000グラム |
1,007グラム | 993グラム |
(注)試験対象貨幣が1,000枚に満たない場合の公差は、別に定めるところによります。