宮澤大蔵大臣によるプレスステートメント 新宮澤構想に基づくインドネシア支援について |
平成11年2月5日
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1.大蔵省は、インドネシア政府の経済改革努力を支援するため、「アジア通貨危機支援に関する新構想―新宮澤構想―」に基づく資金支援を前向きに検討している旨インドネシア政府宛て表明した。
2.インドネシア向けの支援策は、日本輸出入銀行と海外経済協力基金による総額24億米ドル相当円程度の融資となる見込であり、支援内容は、[別紙]のとおりである。 3.また、上記以外にも、日本政府がアジア開発銀行の協力の下その設立に向け努力しているアジア通貨危機支援資金(仮称)による利子補給を前向きに検討している旨、インドネシア政府宛て表明した。 4.今回の資金支援は、新宮澤構想に基づいて行うインドネシア支援の第1弾となる。我が国としては、短期の資金支援も含めて、引き続きインドネシアのさらなる資金ニーズを精査し、適切な支援を行うことを検討していく。 5.我が国は、インドネシアが日本の支援を活用して現下の経済困難を克服し、可及的速やかに再び成長路線に復帰することを期待している。 |
[別紙] |
インドネシア向け中長期資金支援 |
[日本輸出入銀行] 15億ドル相当円程度 | |
- | IMFの拡大信用供与措置との並行融資 |
- | アジア開発銀行のプログラム融資との協調融資 |
- | 世銀のプログラム融資との協調融資 |
[海外経済協力基金] 9億ドル相当円程度 | |
- | 商品借款等 |
- | 保健・栄養セクター開発・プログラム融資 →アジア開発銀行のプログラム融資[検討中]との協調融資予定 |
- | ソーシャル・セーフティ・ネット・プログラム融資 →世銀のプログラム融資[検討中]との協調融資予定 |