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国債の「表面利率」「利率」「クーポンレート」「利回り」はどう違うのですか

【答】

いわゆる国債の「金利」のうち、「表面利率」「利率」「クーポンレート」と「利回り」は区別する必要があります。

「表面利率」は「利率」または「クーポンレート」とも呼ばれ、利付債について半年毎に支払われる利子の大きさを表すものです。具体的には、固定利付債は額面金額に対する1年分の利子がパーセント表示で示されており、例えば額面金額100万円につき1年間に2万円(半年毎に1万円ずつ)の利子が支払われる場合、表面利率(利率、クーポンレート)は2%となります。国債の表面利率は、その国債が発行された時の市場の実勢により決定され、償還まで変わりません。

一方、「利回り」は、1年あたりの運用益をパーセント表示で示したものです。この運用益の中には、(1)1年分の利子収入(「表面利率」で表されるもの)と、(2)償還額面(又は売却価格)と購入価格の差額(1年あたりに換算したもの)が含まれています。(1)の利子収入(「表面利率」)は発行時から償還時まで変わることはありませんが、(2)の購入価格は時価ですから、国債相場の状況や購入される金融機関によって変わってきます。したがって、購入価格次第で、国債の「利回り」は変わってくることになります。