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紙幣の肖像と図柄について、選定理由を教えてください

【答】

紙幣の肖像である渋沢栄一氏、津田梅子氏、北里柴三郎氏は、それぞれの分野で傑出した業績を残すとともに、長い時を経た現在でも私たちが課題としている新たな産業の育成、女性活躍、科学の発展といった面からも日本の近代化をリードし、大きく貢献した方々です。三者ともに、日々の生活に欠かせず、私たちが毎日のように手に取り、目にする紙幣の肖像としてふさわしいと考えています。

なお、近年の改刷においては、
(1)偽造防止の観点から、なるべく精密な写真を入手できること
(2)肖像彫刻の観点からみて、品格のある紙幣にふさわしい肖像であること
(3)肖像の人物が国民各層に広く知られており、その業績が広く認められていること
といった観点を踏まえて、明治以降の人物から採用しています。

裏面の図柄については、新元号の時代に引き継ぐべき、日本を代表する歴史と伝統、美しい自然、文化などから、各券種の色味やイメージに合うものを採用することとしています。

茶色の一万円券には、辰野金吾が設計した「東京駅丸の内駅舎」(1914年竣工)としています。「赤レンガ駅舎」として親しまれてきた歴史的建造物であり、明治・大正期を代表する建築物の一つです。丸の内本屋は2003年に国の重要文化財に指定されています。

紫色の五千円券には、古事記や万葉集にも登場し、日本では古くから広く親しまれている「フジ(藤)」の花を採用しています。

青色の千円券には、日本を代表し国民にも馴染みの深い「富士山」をモチーフとした富嶽三十六景・神奈川沖浪裏としています。本図は、江戸時代の浮世絵師葛飾北斎の代表作で知名度も高く、世界の芸術家に影響を与えた作品でもあります。