円の国際化推進研究会
中間論点整理
平成12年6月30日
円の国際化推進研究会メンバー
浦田秀次郎 | 早稲田大学教授 (貿易・資本取引部会長) | |
太田 赳 | 大和銀総合研究所理事長 | |
奥畑 明 | 東京三菱銀行常務取締役 | |
加藤 隆俊 | 元大蔵省財務官 | |
神崎 泰雄 | 日興リサーチセンター相談役 | |
神田 秀樹 | 東京大学教授 (決済システム調査WP長) | |
座長 | 行天 豊雄 | 国際通貨研究所理事長 |
近藤 剛 | 伊藤忠商事常務取締役 | |
篠原 興 | 預金保険機構理事 | |
長谷川康司 | トヨタ自動車常務取締役 | |
村井 隆次 | 第一勧業銀行専務取締役 | |
森中小三郎 | 住友商事常務取締役 | |
山田 昌弘 | 日本生命保険常務取締役 | |
吉野 直行 | 慶應義塾大学教授 (通貨制度研究部会長) | |
| 以上 14名(敬称略、五十音順) |
はじめに |
1.円の資金調達・運用の利便性の向上 |
2.貿易・資本取引における通貨建てプラクティスの見直し |
3.アジア域内協力の強化 |
4.円の国際化への総合的戦略 |
参考1 3部会等の開催状況と主な調査・研究結果 |
参考2 マルクの為替媒介通貨化 |
参考文献 |
APPENDIX:アジア各国通貨と円との連動性 |
1.回帰分析の結果 |
2.アジア各国通貨の対円・対ドル標準偏差 |
3.アジア各国通貨と円・ドルとの相関 |
「円の国際化推進研究会」の開催状況 |
はじめに
外国為替等審議会答申「21世紀に向けた円の国際化」(99年4月、以下「外為審答申」)は、97年のアジア通貨危機の発生等、内外の経済・金融情勢が変化する中で、円の国際化が喫緊の課題となっていることを指摘するとともに、円の国際化推進のための広範な政策提言(日本経済の安定的成長と金融システムの再建、円の価値の安定、アジア各国の為替制度における円の役割の見直し、円の利便性を高めるための金融・資本市場における環境整備、決済システムの改善等、貿易・資本取引においてこれまでのプラクティスを見直し円の利用につき新たな角度から検討する等)を行っている。
本研究会は、昨年9月に、同答申のフォローアップ、及び円の国際化の一層の推進に必要な政策等について調査・研究を行うために発足した。
本研究会はこれまで5回の会合を持ち活発な意見交換を行うとともに、研究会の下に、「貿易・資本取引部会」(7回開催)、「通貨制度研究部会」(5回開催)、「決済システム調査ワーキングパーティ」(3回開催)を開催し、それぞれ検討を行ってきた。
本研究会は、引き続き円の国際化推進策等の調査・研究を継続するが、本報告は、これまでの議論で出された論点について、今後の検討において重要と考えられる事項を中心に整理したものである。
2000年6月30日