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18.IMF補完的準備融資制度(SRF)について

18.IMF補完的準備融資制度

 

Supplemental Reserve Facility, SRF)について

 

IMF理事会は、1997年12月17日、補完的準備融資制度(SRF)の創設について合意した。主要な要目は以下の通り。

制度の目的SRFは、突然の市場の信認の喪失により、資本勘定及び外貨準備に影響を与え、巨額かつ短期の支援を必要とするような特別の国際収支上の困難に直面した加盟国に対し、金融支援を行うために設けられたもの。
なお、SRFによる支援を決定する際には、債権者による支援をも考慮するとともに、モラル・ハザードを最小限に抑えるため、支援対象国が公的及び民間債権者からのクレジットを維持するよう努めることを奨励する。
従来の融資制度との関係SRFによる支援は、従来のスタンド・バイ取極又はEFFに追加して供与される。
支援額支援額は、必要性やIMFの流動性等に応じて決定され、従来の支援のようなアクセスリミットは存在しない。
引出し引出しの期間は1年であり、通常2回以上の引出しに分けて利用される。第1回目の引出しは、支援の承認と同時に利用可能となる。
返済引出しの1年から1年半までの間に返済されることが期待される。返済期限は理事会の議決により最大1年間延長できる。
手数料(金利)支援の承認から1年間はIMFの通常の融資+300bp、以後6か月毎に50bpずつ、最大+500bpまで引き上げられる。

(注)IMFの通常の融資の手数料は97年の平均で約4.7%

(参考)12月17日、韓国は、12月18日から1998年12月17日までの引出しをSBAからSRFに変更する旨リクエストを変更し、18日の理事会でこれが認められた。この結果、99.5億SDR(135億ドル)の支援がSRFより行われることとなる。


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