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国有財産分科会(令和5年2月22日開催)議事要旨

 

 財政制度等審議会 第56回国有財産分科会

[議事要旨]



1.日時 令和5年2月22日(水)14:00~15:55

 
2.場所 第3特別会議室(財務省本庁舎4階)
 
3.出席者 (敬称略)
 [委員]

 奥田かつ枝 亀坂安紀子 川口有一郎 小林健 若林茂雄

 [臨時委員]

 大久保恭子 川嶋三恵子 児玉平生 佐谷和江 滝澤美帆 松尾弘 持永勇一 野城智也 山内弘隆

 [専門委員]

 津田廣喜

 
 [財務省] 
 秋野財務副大臣ほか

4.議題

(1)庁舎等使用調整計画について

(2)「政府保有株式に係る株主議決権行使等の方針」の見直しについて

(3)地域貢献等に向けた国有財産の有効活用について

(4)国家公務員宿舎の整備について

(5)留保財産の取組状況及び利活用促進について

(6)千代田区大手町二丁目所在の信託中財産の処分について


5.議事経過

 財務大臣から諮問された「庁舎等使用調整計画」の説明を行い、議案のとおり了承された。

 事務局から、「「政府保有株式に係る株主議決権行使等の方針」の見直しについて」の説明を行い、審議のうえ了承された。

 事務局から、「地域貢献等に向けた国有財産の有効活用について」報告を行った。

 事務局から、「国家公務員宿舎の整備について」報告を行った。

 事務局から、「留保財産の取組状況及び利活用促進について」の説明を行い、審議のうえ了承された。

 事務局から、「千代田区大手町二丁目所在の信託中財産の処分について」報告を行った。

 委員からの主な意見は以下のとおり。

【「政府保有株式に係る株主議決権行使等の方針」の見直しについて】

  •  特殊会社全体ではTCFDに賛同している会社が4割程度あり、望ましい動きとなっている。サステナビリティについての対話は、企業価値向上につなげてこそ意味がある点に留意すべき。

【地域貢献等に向けた国有財産の有効活用について】

  •  国有財産の有効活用は非常に重要。特にカーボンニュートラルへの取組みに対しては、庁舎や宿舎においてPPAモデルを活用するなど、取組みの推進に期待。
  •  全国に存在する国有財産を電気自動車向け充電設備の設置場所として活用できれば、電気自動車が広く普及するのではないか。
  •  地域に貢献する様々な取組みが行われており、非常に良い印象を受けた。有効活用を推進するに当たり、使用許可期間が事業者参入の弊害になっているのであれば、柔軟に対応されたい。
  •  全体として国有財産の有効活用を非常に進めているという印象を受けた。その上で、国の政策としてカーボンニュートラルの取組みを進めていくべき状況であることから、太陽光発電も含めて推し進めて欲しい。
  •  全体的に非常にきめ細かな対応を行ってもらっているが、カーボンニュートラルや災害への対応といった、国として今必要とされている用途で国有財産の更なる有効活用を進めるとよい。

【国家公務員宿舎の整備について】

  •  宿舎は80年、100年といったスケールで使用するものであり、将来の需要を見据えて、1戸あたりの規模を変更できるようなフレキシブルな検討を。
  •  PFI事業における附帯事業については、周辺環境との調和について注意が必要。
  •  新規建設であるため、PPAモデルの活用を積極的に検討してほしい。
  •  暮らしの器が充実していないと仕事の質にも影響することが考えられるため、宿舎の適正な供給は非常に良い取組みと考える。
  •  需給のバランスは動的に変化するため、その点に留意しつつ供給の検討を行うべき。
  •  今回の建設を以て不足分が補いきれるものではないため、不足分の供給をできるものから早く行うとよい。

【留保財産の取組状況及び利活用促進について】

  •  留保財産の活用については、情報共有と意思決定の仕組みを充実させ、地方公共団体よりミクロなレベルでの意見交換・集約等の場を設ける余地もあるのではないか。
  •  一方通行的な会話ではなくキャッチボールすることでより良い意見が得られるため、地方公共団体以外にも幅広いステークホルダーからアイデアが出てくるような仕組みがあるとよい。
  •  建物の耐用年数が延び、建築コストが上昇している中、サステナブルの観点からも、50年超の一般定期借地期間への拡大は是非行う必要がある。
  •  国有財産について管理から活用に変わってきている中で、活用に当たっては今後のニーズを捉えながら柔軟に検討する必要がある。
  (以上)

[連絡・問い合わせ先]

財務省理財局国有財産企画課調査第2係

電話 代表 03-3581-4111(内線2623)

(注)本議事要旨は、今後字句等の修正があり得ることを念のため申し添えます。