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財政制度分科会(令和7年11月7日開催)記者会見の模様

〔幹事時間になりましたので始めさせていただきます。冒頭、御説明、よろしくお願いいたします。

〔増田分科会長代理それでは、私から発表させていただきます。

本日、15時から、財政制度等審議会財政制度分科会を開催いたしました。本日は議題が四つでありまして、「外交・デジタル」、「国内投資・中小企業等」、「社会資本整備」、「農林水産」、この四つについての議論を行いました。

初めに、事務方から資料の概要を説明いたしまして、その上で委員からの御発言に移ったところでございます。これ以降、委員名は伏せて、通例どおり内容について主立ったものを御紹介をさせていただきます。詳細はまた、後日の議事録を御参照頂ければと、このように思います。

議題四つでしたので、議題ごとにそれぞれまとめて御紹介いたします。

まず初めに、「外交・デジタル」の関係でございます。初めの方の意見ですが、ODAは進捗状況を把握するなど、事業マネジメントの向上を図るべき。事後評価の強化などを通じ、一層透明性の確保が必要。ODAとともに安全保障に関するOSAも含め、戦略的な活用を進めていく必要がある。

それから次ですが、広報文化活動について、コンテンツの有料化に賛成です。ただし、戦略的に進めていく必要があり、マーケティングなどは民間出身者のトップマネジメントが重要である。

それから、次、デジタルの関係ですが、初めの意見ですが、政府の情報システム予算について、政府全体で見ることが難しくなっているのではないか。地方自治体を含め、優先順位をつけた投資を行うとともに、司令塔機能の強化が必要である。また、システムの活用は今後拡大していくが、それぞれのシステム投資について、業務量や人件費の抑制を含めた定量的な目標設定と効果検証が必要である。

それから次の意見ですが、自治体システムの標準化、それからガバメントクラウド、この関係になりますが、各自治体への個別支援に注力するあまり、他の問題がおろそかにならないよう全体最適を見た対応をすべき。そして、今後本当に効率化がなされるのか、しっかりとその際には検証をしていくべきであると、こうした意見です。

あとそれからもう一つ、デジタル庁は、司令塔として見積り精査からベンダーとの交渉まで自治体に伴走支援すべき。また、自治体の課題に応じた支援体制をつくっていくべきである。これが最初の議題について、中は二つに分かれていますが、御意見でございました。

次は、「国内投資・中小企業等」の関係です。国内投資の関係ですが、企業業績が好調な中、豊富な内部資金が賃上げ等に回っていないことは課題であって、国内の生産性を高めていくべきであるということです。

それから、次、中小の関係ですがが、中小企業支援の手法については、補助金による支援への偏重や、その常態化から脱却をして、補助金の乱立、重複、複雑化を排除するとともに、金融支援や伴走支援に切り替えていくべき。金融支援は、中小企業のガバナンス強化や金利による規律づけの観点等からも重要である。

それからもう一つ、中小に関係して意見がありました。補助金による支援を行う場合であっても、その実効性を確保するため、補助金の趣旨に合致した経営計画をしっかりとさせる、策定させる、計画経営をしっかりと策定させる。あるいは意欲的な賃上げに取り組んでいる企業に支援の対象を限定するといった措置を講じていくべきである。これが二つ目の議題についての御意見でございました。

三つ目、「社会資本整備」についてですが、建設業における人手不足が進む中、生産性の向上を図りつつ、インフラの機能維持、長寿命化などに重点化していくことが重要である。インフラの老朽化等が進む中、財源確保の在り方をしっかりと検討していくべきである。

それから次の意見です。都市のコンパクト化が重要である。持続可能な国土の姿を実現するための時間軸をしっかりと考えていく必要がある。

それから三つ目の意見です。整備新幹線について、国の財源が限られる中、民間が負担すべき部分はきちんと民間が負担すべきではないか。

それから四つ目、上下水道の広域化や、中古住宅の利活用といった効率化を進めていくべきである。これが「社会資本整備」分野の御意見でございました。

最後に「農林水産」の関係です。農業人口の減少が進む中、生産性を向上させていく必要がある。地域計画をしっかりとしたものへと見直しをして、担い手への農地集約化を進め、農業の本格的な構造転換を進めていくべきである。

それから次の意見ですが、足もとで米価が高騰しているが、中長期的には大規模化、スマート農業技術の活用などを通じて、米の生産コストをしっかりと引き下げていくことが重要である。

それから三つ目の意見ですが、米の流通構造について、規制改革の観点や透明性確保の観点も含めて対応を行っていく必要があるのではないか。

主立った意見ですが、本日議題といたしました四つの分野について、御紹介をさせていただきました。

私から以上でございます。

〔幹事ありがとうございます。幹事社から1点質問させていただきます。すいません、本日の議題と少し関係が、関連が薄いのですが、本日、国会で、高市首相がプライマリーバランスの黒字化について、単年度の目標としては、取り下げるという趣旨の御発言をされました。改めてプライマリーバランスに対するお考え方を伺えればと思います。

〔増田分科会長代理実は私も、分科会が終わった後に予算委員会でプライマリーバランスについてのやり取りがあったと聞いたのですが、全然中身承知してなくて、恐らく、委員の皆様方も御存じなかったのだろうと思います。

私も総理の発言の詳細を承知してないのですが、高市総理は所信表明なり記者会見でも、経済あっての財政ですとか、強い経済を実現する中で財政健全化との両立を図るといったことをおっしゃっています。経済あっての財政というのはこれまでの内閣でも言われてきておりましたが、やはり強い経済を実現することによって、財政健全化と両立をしっかりと図るというのは、前回のこの場で御質問も頂きましたが、私も両立をするものであるというふうに思っています。本日のプライマリーバランスの発言内容について、子細に承知していないので、今の段階ではこうした強い経済、それから財政健全化の両立を図る上で、また、政府でその実現方法をいろいろ考えていただきたい、財政健全化との両立の方策をしっかり考えていただきたいと、こういうふうに思います。

〔幹事ありがとうございます。それでは、各社さん、質問お願いします。

〔質問ありがとうございました。住宅政策のところで、もう少しほかに意見が出ていれば、御紹介頂きたいと思ったのですが。

〔増田分科会長代理住宅はですね、空き家の。

〔質問空き家のところです。

〔増田分科会長代理空き家の関係でやはり空き家住宅が相当増えているので、ストックが増えているので、やはりこれからの人口減少社会にあって、しっかりとした利活用を考えていくべきと、そうした趣旨の御発言を何人かおっしゃったのですが、基本はそのトーンで、皆様おっしゃっていたと思います。

あとは、そうですね、中古住宅の利活用をもっと進めていくべきということだったと、よろしいですね。

〔山川主計官ほとんどはそうしたトーンでした。ただ、お一人か、お二方ぐらいからは、もっと中古住宅の利活用が進んでない根本的な原因をよく分析するべきだといった意見があったと思います。

〔増田分科会長代理中古市場というか、あれがなかなかまだ整備されてなくて、ですから、購入されようとする方も、やはりその中古住宅の性能というのがなかなか分かりづらいというところ、だから、今主計官が話されたような、もっときちんとした環境整備を行っていかないと中古住宅の利活用はできないと、そうしたことをおっしゃった方もいました。

〔質問よろしくお願いします。国内投資のところで財源確保を合わせた単年度の官民投資の枠組みについて、議論があったと思うのですが、こちらについて何か意見がありましたでしょうか。

〔増田分科会長代理先ほど御紹介した以外で、複数年度の経済安全保障の関係なんかで、複数年度の財源確保の話は、本日は直接、委員からの発言はなかったように思います。

〔内藤主計官財源確保しながら、やはり複数年度で計画的にやっていくべきであるということはおっしゃっていた。

〔増田分科会長代理そうですね。だからそれ以上の、特に突っ込んだ委員からの御発言はなかったように思います。

〔質問あるいは賛成の意見があったという。

〔増田分科会長代理そうですね。財源をきちんと確保して、積極的な投資というか、積極的に計画的に実行していくべきであると、そうした話だったと思います。

〔質問ありがとうございます。もう1点だけ、米価高騰のあたりで、二つほど冒頭でコメントを御紹介頂いたのですが、それ以外にこの足もとの米価の高騰についてのコメントというのはありましたでしょうか。

〔増田分科会長代理米価については生産者の見方と、それから消費者の見方と、やはり立場は相当違って、それで生産者から見るのか、消費者の見るのかによっても、今の価格が食い違ってきているわけですが、その直接的な高騰について、何人か米価について触れられたのですが、今の価格についてのものというよりもそもそももっと可能なところは農地を大規模化するとか、それから担い手をもっと強化するであるとか、本来前からも言われている、農業の生産基盤をもっともっと強くするであるとか、そうしたところをしっかりと取り組んでいく、そうした機会というか、そうした契機にしなければいけないという御意見が本日あったように聞いておりました。

恐らく、今の物価高騰対策の中で米価も含めていろいろ政府で検討されているので、それはもう緊急にいろいろなのが出てくると思いますが、本日おっしゃっているのはやはり農業自体の、今言ったような大規模化とかそれとやはり米についても、輸出をきちんとできるような、そうしたものに価格も下げていく。そのためにはやはり相当な生産基盤を強化する必要があるので、それから流通ももっと分析して、クリアな形にしていく必要があると思うので、そうしたところをもっと進めていくということを何人かの皆様方がそうした背景で、米価について触れられたと思います。

〔質問先ほどの質問に関連するのですが、国内投資の話で、高市政権は戦略的な財政出動というのを掲げて、日本成長戦略会議では17の戦略分野というのも出していますが、今回の議論であると産業支援というのは補助金頼みというのは、やはり出口戦略が必要というふうにありますが、今の高市政権の投資に関する方針に絡めての意見というのはなかったということですか。

〔増田分科会長代理17分野については、かなり広範囲であるという見方はされてたのではないかというふうに思います。ですから、やはりメリハリをつけるということで、以前もあの分野についていろいろと支援を行ってきたという経緯がありますので、そうしたことについて効果をしっかりと検証して、それで、メリハリづけをその中でもいろいろしていくべしと、そうした意見がございました。

〔質問社会資本整備の部分で、JR貨物について何か具体的な、どのような議論があったかというのをお聞かせいただけないかなと思いまして。

〔増田分科会長代理本日の委員の意見としては、JR貨物について触れた委員の方はいなかったと思いますが、異論があれば、恐らく出てきて、それで本日は抜本的な改革と書いてありましたが、恐らく皆様それに賛成していたのではないかと思いますが。

〔山川主計官お一方だけ、いろんな意見を包括的に述べられた中で、貨物についてもモーダルシフトをしっかり進めていかないといけないということが一言だけありました。ただ具体的な話はなかったです。

〔増田分科会長代理はっきり本日ペーパーで、JR貨物についてもいろいろ、ですから、モーダルシフトとかそうした話が出ていますが、そうしたのを皆様、特に整備新幹線とか、それから鉄道の関係の皆様、さらに示されていたと思います。

〔幹事ほか、御質問ある方いらっしゃいますでしょうか。

すいません、追加で幹事社からもう1点お伺いさせて、先ほどのプライマリーバランスのお話なのですが、改めて財政健全化を図る上で、プライマリーバランスの黒字化というのがどういう観点から重要であるというふうにお考えなのかというのを少しお伺いできれば。

〔増田分科会長代理財審でもまだこれからいろいろ建議に向けて議論を重ねていく必要があると思いますが、やはり債務残高の対GDP比を引き下げていくということで、それに向けて、要はその上の上位概念とすれば、マーケットからの信認を財政としてどう得ておくのか、これがもう一番重要な問題ですよね。

だからそれに向けて、債務残高のGDP比をきちんと引き下げていくことが必要になりますし、それから、プライマリーバランスもこれまでずっと政府としてもコミットしてきたわけですから、やはり全体とすれば財政の信認を得ていく上で、プライマリーバランスというのは重要な指標であって、ですから、そうしたいろいろな場で議論になってくるのだろうというふうに思います。

〔幹事ありがとうございます。ほかに質問なければ、以上で終了とさせていただきます。

それでは、ありがとうございました。

〔増田分科会長代理どうもありがとうございました。