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財政制度等審議会財政投融資分科会
議事要旨

1.日時
  令和8年6月18日(木) 13:02~15:19

2.場所
  財務省第3特別会議室(本庁舎4階)/ オンライン

3.出席者(敬称略)
  [委員]
  翁百合、土居丈朗、野村浩子、丸田健太郎、家森信善、渡辺努
  [臨時委員]
  有吉尚哉、岡田章裕、小橋文子、工藤禎子、山内利夫
   
  [財務省]
  舞立財務副大臣、井口理財局長ほか

4.議題
 (1)諸外国における財政投融資類似制度(委員より報告)
 (2)財政融資資金等の実地監査について
 (3)官民ファンドのフォローアップについて
 (4)バイアウト投資等に係るJICの取組について

5.議事経過

(1)諸外国における財政投融資類似制度(委員より報告)

  • インド政府のスタートアップ支援は、中央政府がスタートアップの認定をし、補助金、税制上の優遇措置などの支援を行っていることや、中央政府が州政府との連携を重視するとともに、州政府間の競争を促進していることなどが特長点。
  • 今回訪問した大学では、スタートアップの経営に関与している教授も多く、ビジネスとアカデミアが一体となってスタートアップを輩出するエコシステムを構築している。
  • スタートアップ支援を行うファンドへの政府の出資比率は5割未満であり、その運営は民間の規律に委ねられている。加えて、ディープテックなどの長期かつ低収益の案件に取り組めるよう、インド政府は2025年に新たなファンドを創設したものと推察される。

(2)財政融資資金等の実地監査について
○委員からの主な意見等は以下のとおり。

  • 利益相反のチェックについては、ファンドを運用する立場として非常に重要な視点であり、他の財投機関へも周知徹底してほしい。
  • 内部統制として3線防衛が基本だが、特に第1線にある担当者が手続きの重要性を認識し、行動することが重要。こうした点も他の財投機関に横展開してほしい。

      (3)官民ファンドのフォローアップについて
      ○委員からの主な意見等は以下のとおり。

      • 海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)及び海外通信・放送・郵便事業支援機構(JICT)は、パートナー民間企業による、主体的かつクレディビリティのあるコミットメントを期待できる案件に取り組んでいくことが重要。
      • JICTの改善計画について、累積損益に加えて投資額も目標を上回る実績であるところ、投資規律を確保し、良質なアセットを積み重ねていくことが重要。
      • 農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE)の巨額損失に至った原因分析が不十分。投資判断、モニタリング、リスク管理等に加え、そもそも農水省の関与も不十分だったのではないか。
      • A-FIVEが掲げる6次産業化等の政策目的について、官民ファンドという手法が適切であったのか。
      • 理財局には、各ファンドの投資領域に応じたスピード感・時間軸を意識して対応することを求める。

      (4)バイアウト投資等に係るJICの取組について
      ○委員からの主な意見等は以下のとおり。

      • VaRの試算は、投資分散が図られたインデックスを前提とした一つの手法であるが、特にJICキャピタルの投資分野が偏っていることを踏まえると、ストレステストの実施や、JICの実際のポートフォリオに即した個別のリスク把握も合わせて見ていくべきではないか。
      • 資本の厚みが増すことで、かえって積極的にリスクを取るような投資行動につながり、結果として資本の毀損を招くことのないよう、ガバナンスをしっかり効かせてほしい。

      (注)本議事要旨は、今後字句等の修正があり得ることを念のため申し添えます。

       

      問い合わせ先

      財務省理財局財政投融資総括課調査係

      電話 代表03(3581)4111  内線2578