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財政制度等審議会財政投融資分科会
議事要旨

令和2年4月6日
財政制度等審議会
財政投融資分科会

<今回、財務大臣から財政制度等審議会に対し、以下の議案についての意見が求められ、当分科会に付託された。本件については、分科会長により、緊急に審議会の議決を経ることが必要であるが、会議を開催することが困難であるため、書面にて審議することとされた。令和2年4月6日に書面での審議を実施。>

    議案
  • 議案第1号 令和2年度財政投融資計画補正
  • 議案第2号 令和2年度財政融資資金運用計画の一部変更
  • 議案第3号 令和2年度の財政融資資金の融通条件の改定

 【書面による意見聴取者】

池尾和人分科会長
翁百合委員、高田創委員、野村浩子委員、渡部賢一委員
江川雅子臨時委員、土居丈朗臨時委員、冨田俊基臨時委員、冨山和彦臨時委員、
中里透臨時委員、林田晃雄臨時委員、原田喜美枝臨時委員
川村雄介専門委員、工藤禎子専門委員、家森信善専門委員

議事概要


○事務局より、事業の継続を強力に支援すべく、中小・小規模事業者や中堅企業・大企業の資金繰り対策等に万全を期すための令和2年度財政投融資計画及び令和2年度財政融資資金運用計画に、それぞれ10兆1,877億円及び9兆9,877億円の追加を行うとともに、財政融資資金の融通条件を改定することとする議案について、書面審議により意見を聴取し、原案のとおり了承された。

○委員からの主な意見等は以下のとおり。

  • 新型コロナウイルスの影響により、経営難に陥っている企業に対して速やかに対応して頂きたい。
  • 海外に展開している中堅企業への特段の配慮がなされることを期待している。
  • 感染症の拡大で危機に陥った企業等の資金繰りを支えるため、前例にとらわれず、潤沢な資金を迅速に供給して頂きたい。
  • 危機が去った後は、制度が悪用されることのないよう資金供給の規模を縮小するとともに、財投機関の融資動向等についてしっかり監視して頂きたい。
  • 地方自治体が別途対応をとるなど考えられる、支援の重複等が生じないようにしてほしい。
  • 過去の危機対応からの教訓は生かしてほしいと思う反面、今までの危機対応とは違う規模になりそうであることも予測できる。財政出動は必要であるが、財政正常化への道筋の議論は決して忘れないで頂きたい。

 

(以上)