関税・外国為替等審議会第12回総会（令和５年４月10日）議事録

１．開会

２．会長の選任

３．会長代理の指名

４．秋野副大臣挨拶

５．関税率等の改正についての諮問

６．閉会

関税・外国為替等審議会　第12回総会

午前10時45分開会

○野村調査課長それでは、皆様おそろいのようでございますので、ただいまから関税・外国為替等審議会第12回総会を開催いたします。

私は、本審議会を担当しております国際局調査課長の野村でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

まず、議事に入ります前に、本審議会の委員の皆様方の名簿につきましては、お手元の資料１のとおりとなっております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

それでは、議事に入らせていただきたいと思います。

まず、委員の皆様方に会長の選任をお願いしたいと存じます。本審議会の会長につきましては、関税・外国為替等審議会令第５条第１項の規定におきまして、委員の互選により選任することとされております。早速ではございますが、委員の中でどなたか本審議会の会長としてふさわしい方の御推薦をお願いいたします。

それでは、根本敏則委員、お願いいたします。

○根本（敏）委員私は、森田朗委員を推薦したいと思います。森田委員は、行政学の分野で多くの実績を上げられている方であります。また、関税分科会におきましては、平成27年４月以降、関税分科会長を務められており、関税率及び関税制度の改正に関する答申書の取りまとめに御尽力いただいております。その幅広い知識及びこうした御経験を考え合わせますと、会長は森田委員がふさわしいと思います。

○野村調査課長根本委員、どうもありがとうございます。

ただいま根本委員から、森田朗委員を会長に推薦する御提案がございました。皆様、いかがでございましょうか。

（「異議なし」の声あり）

○野村調査課長皆様方の御賛同がございましたので、森田委員が関税・外国為替等審議会会長に選任されました。

それでは、森田会長、恐れ入りますが、こちらの席にお移りいただけますでしょうか。

（森田（朗）会長着席）

○野村調査課長それでは、以後の議事進行は森田会長にお願いしたいと存じます。会長、どうぞよろしくお願いいたします。

○森田（朗）会長皆さん、おはようございます。

ただいま関税・外国為替等審議会会長を仰せつかりました森田でございます。皆様方の御協力を得まして、本審議会の円滑なる運営に努めてまいりたいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

それでは、早速ではございますけれども、審議会の会長代理につきまして、関税・外国為替等審議会令第５条第３項において、会長が指名することとされておりますので、私のほうから指名させていただきたいと思います。

会長代理には神作裕之委員をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

それでは、ただいまからプレスが入室いたしますので、しばらくお待ちいただきたいと思います。

（プレス入室）

○森田（朗）会長それでは続きまして、秋野財務副大臣より御挨拶を頂戴したいと存じますので、どうぞよろしくお願いいたします。

○秋野財務副大臣皆様、おはようございます。財務副大臣の秋野公造でございます。

関税・外国為替等審議会総会の開催に当たりまして、一言御挨拶を申し上げたいと存じます。

各委員の皆様方におかれましては、大変お忙しい中御参加をいただき、また、このたび委員をお引き受けいただき、誠にありがとうございます。

本審議会におきましては、関税政策、税関行政及び国際金融に係る重要事項について、委員の皆様の幅広い知見に基づき調査、審議を行っていただき、貴重な御意見を頂戴してまいりたいと存じます。

関税率及び関税制度をめぐる状況について申し上げます。

経済、社会の構造変化を受け、税関を取り巻く環境はダイナミックに変わりつつあります。越境電子商取引の拡大に伴い輸入貨物が急増し、また、昨年10月の水際措置の緩和以降、入国旅客も急回復しております。税関はこうした変化に的確に対応し、その使命を着実に果たしていく必要があります。

昨年11月に公表されたスマート税関の実現に向けたアクションプラン2022の施策を実施し、スマート税関の実現を加速することとしております。また、今月よりＧ７広島サミット及び関係閣僚会合が控えており、テロ関連物資等に対する水際取締りの強化を図ってまいります。

国際情勢に目を向けますと、我が国はロシアによるウクライナ侵略に対し、Ｇ７をはじめとする国際社会と連携し、ロシア等への輸出入禁止措置を行っております。こうしたロシア制裁や経済安全保障のための不正輸出の防止の実効性を確保するため、引き続き厳格な水際取締りに取り組んでまいります。本審議会におきましては、引き続き関税分科会を中心に、今後のあるべき関税政策について、大所高所からの御審議を賜りたいと存じます。関税率及び関税制度の改正について御審議を賜りますよう、本審議会に諮問を御用意させていただいております。

次に、国際金融政策について申し上げます。

世界経済は、ロシアのウクライナに対する侵略戦争によるサプライチェーンの混乱や、エネルギー・食料不安をはじめ多くの困難に直面しています。また、世界的なインフレ圧力や金融引締めに伴う影響等のリスク、金融資本市場の動向等も注視していく必要があります。また、世界経済の強靱化に向けて、気候変動や国際保健、経済安全保障、金融のデジタル化といった様々な課題にも取り組む必要があります。

５月には、新潟市でＧ７財務大臣・中央銀行総裁会議を開催します。議長国として各国と緊密に連携しながら、こうした世界経済が直面する課題の解決に向けた議論を主導してまいります。

さらに本年は、日本がインドネシアとともにＡＳＥＡＮ＋３の共同議長国を務めております。５月に開催される財務大臣・中央銀行総裁会議をはじめ、チェンマイ・イニシアチブ等における新たな支援ツールの検討や、自然災害リスクへの対応に係る議論など、アジアにおける地域金融協力の推進に向けて積極的に貢献していきます。こうした国際金融情勢及び財務省の取組について、外国為替等分科会において活発な御議論を賜りたいと存じます。

以上、最近の関税政策、税関行政や国際金融政策に係る取組について申し上げました。今後とも委員の皆様から貴重な御意見を賜りながら、一層適切な政策運営に努めてまいりたいと存じますので、御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げまして、御挨拶に代える次第でございます。ありがとうございました。

○森田（朗）会長秋野財務副大臣、御挨拶を誠にありがとうございました。

それでは、秋野財務副大臣から、関税率等の改正についての本審議会への諮問を承りたいと存じますので、よろしくお願いいたします。

○秋野財務副大臣

（諮問書手交）

○秋野財務副大臣どうぞよろしくお願いいたします。

○森田（朗）会長ただいま諮問を頂戴いたしました。本審議会といたしましては、この諮問に応えるべく、今後鋭意審議してまいりたいと存じます。

また、本諮問は関税率等の改正についてでございますので、関税・外国為替等審議会議事規則第７条第１項に基づきまして、関税分科会に付託したいと存じます。

なお、同規則第７条の規定に従いまして、会長が分科会に調査審議事項を付託した場合につきましては、分科会の議決をもって審議会の議決となりますので、御承知おきいただきたいと存じます。

資料３に審議会関係法令等をまとめておりますので、御確認いただければと存じます。

それでは、会の途中ではございますが、秋野財務副大臣におかれましては、公務がございますので、ここで御退席されます。

本日は誠にありがとうございました。

（秋野財務副大臣退室）

○森田（朗）会長それでは、プレスの方には御退室をお願いいたします。

（プレス退室）

○森田（朗）会長最後になりますが、本審議会の議事録について申し上げます。審議会の透明性を確保する観点から、議事録につきましては、本審議会の議事規則に基づき速やかに公開することとされておりますので、この点につきましても御承知おきいただきたいと存じます。

また、審議会の委員等の皆様には国家公務員法上の守秘義務が課せられております。議事録等で公開されていない情報で、審議会の委員等として職務上知り得た秘密につきましては公にされませんよう念のために申し上げておきたいと思います。

それでは、以上をもちまして、本日の議事を終了させていただきたいと思います。

なお、最後に事務局から連絡がございますのでお願いいたします。

○野村調査課長本審議会終了後、引き続きこの会場におきまして外国為替等分科会を開催いたします。外国為替等分科会に所属されている委員の皆様方におかれましては、そのままお待ちいただきますようお願い申し上げます。

関税分科会は、外国為替等分科会終了後、11時15分頃に開催の見込みでございます。関税分科会のみに所属されている委員の皆様におかれましては、それまでの間、隣の応接室又は向かいに用意しております控室でお待ちいただければと思います。関税分科会開催時には、現在のお席にお戻りいただくようお願い申し上げます。

以上でございます。

○森田（朗）会長ありがとうございました。それでは、関税・外国為替等審議会第12回総会を終了いたします。

本日は、委員の皆様におかれましては、御多用中御出席を賜りまして、誠にありがとうございました。これで終了いたします。

午前10時58分閉会