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関税・外国為替等審議会第10回総会(平成31年4月8日)議事録

関税・外国為替等審議会
総会(第10回)議事録

平成31年4月8日(月)

財務省関税局 ・ 国際局

於 財務省第3特別会議室

(本庁舎4階)

 
1.開会
2.審議会長の選任
3.審議会長代理の指名
4.鈴木副大臣挨拶
5.関税率等の改正についての諮問
6.閉会

出席者
委員伊藤 恵子財務省鈴木副大臣
 浦田 秀次郎 中江関税局長
 小川 英治 武内国際局長
 奥田 英信 岡村国際局次長
 金原 壽秀 山名関税局審議官
 河野 真理子 高見関税局審議官
 工藤 操 宮原国際局審議官
 古城 佳子 大矢国際局審議官
 清水 順子 三村大臣官房参事官
 神保 寛子 小野大臣官房参事官
 杉山 晶子 山崎関税局総務課長
 高山 一郎 土谷国際局総務課長
 根本 敏則 高橋関税局関税課長
 根本 直子 藤井国際局調査課長
 野原 佐和子  
 原田 喜美枝  
 春田 雄一  
 古谷 由紀子  
 三石 誠司  
 森田 朗  
臨時委員大野 泉  
 大野 早苗  
 亀坂 安紀子  
専門委員阿部 克則  
 井戸 清人  
 植田 健一  
 大橋 弘  
 国松 麻季  
 末冨 純子  
 藤岡 博  
 宮島 香澄  
 村上 秀徳  
 渡辺 博史  

関税・外国為替等審議会 第10回総会

午前10時03分開会

 


○藤井調査課長 それでは、ただいまから関税・外国為替等審議会第10回総会を開催いたします。
 私は、本審議会を担当しております国際局調査課長の藤井でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 資料のほうは、お手元のパソコンの画面でご覧いただきますよう、あるいは、背中側にスクリーンがございますので、そちらでご覧いただきますようお願いいたします。
 まず、議事に入ります前に、本審議会の委員の皆様方の名簿、資料1のとおりとなっております。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入らせていただきたいと思います。
 まず、委員の皆様方に会長の選任をお願いしたいと存じます。本審議会の会長につきましては、関税・外国為替等審議会令第5条第1項の規定におきまして、委員の互選により選任することとされております。早速ではございますが、委員の中で、どなたか本審議会の会長としてふさわしい方の御推薦をお願いいたします。
 河野委員、お願いいたします。



○河野委員 私は、森田朗委員を御推薦申し上げたいと存じます。
 森田委員は、行政学の分野で大変多くの実績を上げられている方であります。また、関税分科会におきましては、平成27年4月以降、関税分科会長を務められており、関税率及び関税制度の改正に関する答申書の取りまとめに御尽力いただいたところでございます。
 その幅広い知識及びこうした御経験を考え合わせますと、会長は森田委員がふさわしいと存じます。


○藤井調査課長 河野委員、ありがとうございます。ただいま河野委員から、森田委員を推薦するという御提案をいただきました。皆様いかがでしょうか。

 

(「異議なし」の声あり)


○藤井調査課長 皆様方の御賛同がございましたので、森田委員が関税・外国為替等審議会会長に選任されました。
 それでは、森田会長、恐れ入りますが、会長席のほうにお移りいただきますよう、お願いいたします。


(森田会長着席)


○藤井調査課長 それでは、以後の議事進行は森田会長にお願いしたいと存じます。よろしくお願いいたします。


○森田会長 皆様、おはようございます。ただいま関税・外国為替等審議会会長を仰せつかりました森田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 皆様方の御協力を得まして、本審議会の円滑なる運営に努めてまいりたいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、次に、早速ではございますが、審議会の会長代理につきましては、関税・外国為替等審議会令第5条第3項におきまして、会長が指名することとされております。そこで、会長代理は小川英治委員にお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
 それでは、ただいまからプレスが入室いたしますので、しばらくお待ちいただければと思います。


(プレス入室)


○森田会長 それでは、鈴木財務副大臣より御挨拶を頂戴したいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。


○鈴木財務副大臣 どうも皆様、おはようございます。財務副大臣の鈴木馨祐でございます。
 本日は、関税・外国為替等審議会総会の開催に当たりまして、一言御挨拶を申し上げたいと思います。
 森田朗新会長のもとでの新体制の発足ということで、本日からまたスタートしていただくところでございます。
 日本は島国ということでございまして、海洋国家でありますから、自由な、しかもルールに基づいた貿易をしっかりと進めていく、そういった中で関税政策、極めて大事な政策であると思っておりますし、さらには、今、世界経済の状況というものも、非常に多くの不確定要素がある状況であります。そうした中にあって、国際金融についてどういった政策をしっかりと進めていくか。これらは日本にとって、どちらも極めて大事な課題であるというふうに存じております。
 そうした中で、これからぜひ委員の皆様方におかれましては、それぞれの御見識に基づいて、幅広い多くの高い御見識から御議論をいただきたい、そのように心からお願い申し上げたいと思っております。
 まず、関税率及び関税制度を巡る国際情勢について申し上げたいと思います。
 我が国は通商政策におきましてリーダーシップを発揮し、自由で公正な経済圏を世界へ広げていく、そうした使命があると思っております。そうした中で、昨年末、TPP11が発効いたしました。そしてまた本年2月にも、日EU・EPAが発効したところであります。さらに、国際貿易システムの信頼を取り戻すためには、WTOの改革も極めて重要であります。米国や欧州とともに、新しい時代の公正なルールづくりを日本が主導していく必要があると考えております。
 また、国内におきましては、日本が主催するサミットとして、史上最大の規模となりますG20大阪サミット、そして福岡での財務大臣・中央銀行総裁会議もございます。そうした関連会議も開催されます。また、ラグビーのワールドカップが今年開催され、来年には東京オリンピック・パラリンピックも開催されることとなっております。
 こうした中で、やはり外国からたくさんの方に来ていただく、あるいは、多くの物流もこれから日本に来るという中で、テロ関連物資、あるいは、不正薬物対策等に対する水際対策の強化を図っていくこと、さらには、今年度、消費税の税率の引き上げ等々も予定されているところでありますけれども、金地金の密輸をより一層厳格に取り締まることが喫緊の課題となっております。また、貿易の円滑化を推進することも、税関にとっては極めて重要な課題であります。
 こうした内外の情勢を踏まえまして、本審議会におきましては、引き続き、関税分科会を中心に、今後のあるべき関税政策について、大所高所からの御審議を賜りたいと存じます。関税率及び関税制度の改正について御審議を賜りますよう、本審議会に諮問を御用意させていただいております。
 次に、国際金融政策について申し上げさせていただきます。
 世界経済につきましては、米国を中心に、全体としては緩やかな回復を続けております。ただし、通商問題の動向、あるいは中国経済の先行き、そしてブレグジットの問題等がございますので、EUの離脱問題等によるリスクに留意する必要があると考えております。
 このような中、今週4月11日・12日には、我が国議長国下における最初のG20財務大臣・中央銀行総裁会議がワシントンにて、そして6月には、8日・9日に2回目の会議が福岡にて、そして28・29日にはG20サミットが大阪にて開催される運びとなっております。
 我が国といたしましては、議長国として、世界経済の持続可能で、包摂的な成長の実現のための基盤づくりの観点から、G20財務トラックにおいて、グローバル・インバランスや高齢化など、世界経済リスクと課題の整理、質の高いインフラ投資や自然災害に対する強靱性、途上国におけるUHC(Universal Health Coverage)ファイナンスの強化、低所得国における債務持続可能性の確保など、成長力強化のための具体的な取り組み、そして国際租税や金融技術革新の活用など、技術革新・グローバル化がもたらす経済社会の構造変化への対応という3つの主要のテーマを掲げております。世界経済の課題に対して、各国と連携した取組みを、こうしたG20の議長国という、今年の我々の立場から、しっかりと主導してまいる所存でございます。
 また、アジア各国経済の強靭性強化や域内の金融セーフティーネットの構築も重要な課題であります。チェンマイ・イニシアティブの強化、ASEANにおける自然災害への強靱性を高める地域災害保険の終わった枠組みであるSEADRIFの推進等に、引き続き取り組んでまいります。
 また、こうした多国間での取り組みに加えまして、我が国としては、ASEAN諸国との通貨スワップ取極など、二国間での金融協力もしっかりと推進してまいりたいと思っております。
 マネーロンダリングやテロ資金供与、機微情報の流出等の国際資金フローの問題に対処し、健全な国際的経済システムを実現することも大きな課題であります。特に、対内直接投資につきましては、近年、海外で様々な動きがあります。マネロン・テロ資金対策については、今年から来年にかけて行われますFATFの対日相互審査に向けて、各省庁と必要な対応を進めてまいります。
 こうした国際金融情勢及び財務省の取り組みについて、外国為替等分科会におきまして、活発な御議論を賜りたいと存じます。
 以上、最近の関税政策・税関行政や国際金融政策に係る取り組みについて、申し上げました。
 ぜひ今後とも、委員の皆様方から貴重な御意見を賜りながら、一層適切な政策運営に、しっかりと私どもとしても努めてまいりたいと思っております。ぜひとも委員各位の皆様方の御指導、そして御鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げまして、私からの御挨拶にかえさせていただきたいと思います。
 ありがとうございました。


○森田会長 鈴木財務副大臣、誠にありがとうございました。
 それでは、鈴木財務副大臣から関税率等の改正について、本審議会への諮問を承りたいと存じます。よろしくお願いいたします。


○鈴木財務副大臣

関税・外国為替等審議会会長
森田 朗 殿

関税率等の改正について

経済情勢の変化等に対応し、関税率及び関税制度をいかに改めるべきかについて諮問する。

財務大臣 麻生 太郎

(諮問書手交)


○鈴木財務副大臣 よろしくお願いします。


○森田会長 ありがとうございました。ただいま諮問を頂戴いたしました。本審議会といたしましては、この諮問に答えるべく今後鋭意審議してまいりたいと存じます。
 また、本諮問は関税率等の改正についてでございますので、関税・外国為替等審議会議事規則第7条第1項に基づきまして、関税分科会に付託したいと存じます。
 なお、同規則第7条の規定に従いまして、会長が分科会に調査審議事項を付託した場合につきましては、分科会の議決をもちまして審議会の議決となりますので、御承知おきいただきたいと存じます。資料3に審議会関係法令等をまとめておりますので、御確認いただければと存じます。
 それでは、会の途中ではございますが、鈴木財務副大臣におかれましては、公務がございますので、ここで御退席でございます。本日は誠にありがとうございました。


(鈴木財務副大臣退室)


○森田会長 それでは、プレスは退室をお願いいたします。


(プレス退室)


○森田会長 それでは、最後になりますが、本審議会の議事録について申し上げたいと思います。審議会の透明性を確保する観点から、議事録につきましては、本審議会の議事規則に基づき速やかに公開することとされておりますので、この点につきましても御承知おきいただきたいと存じます。
 なお、本日、御発言いただきました委員の方には、議事録案がまとまりました段階で、御発言部分を事務局から送付させていただきます。送付後1週間程度の間に御意見などがない場合には、恐縮ですが、御了解をいただいたものとさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 また、審議会の委員等の皆様には、国家公務員法上の守秘義務が課せられております。議事録等で公開されていない情報であって、審議会の委員として職務上知り得た秘密につきましては公にされませんよう、念のため申し添えたいと思います。
 それでは、以上をもちまして、本日の議事を終了させていただきたいと存じます。
 なお、事務局より連絡事項がございますので、お願いいたします。


○藤井調査課長 本審議会終了後、引き続きこの会場におきまして、関税分科会を開催いたします。関税分科会に所属されている委員の方におかれましては、そのままお待ちいただきますようお願いいたします。
 外国為替等分科会は、関税分科会終了後に開催させていただきます。外国為替等分科会のみに御所属されている委員におかれましては、恐縮ですが、それまでの間、隣の応接室又は向かいに控室を用意させていただいておりますので、そちらでお待ちいただければと思います。


○森田会長 ありがとうございました。それでは、関税・外国為替等審議会第10回総会を、これで終了いたします。本日は、委員の皆様におかれましては、御多用中、御出席を賜りまして、誠にありがとうございました。

午前10時20分閉会