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関税・外国為替等審議会第13回総会(令和7年5月14日)議事録

関税・外国為替等審議会
第13回総会速記録

令和7年5月14日(水)

財務省関税局・国際局

於 財務省第3特別会議室
(本庁舎4階)

1.開会

2.会長の選任

3.会長代理の指名

4.土田政務官挨拶

5.関税率等の改正についての諮問

6.対内直接投資審査制度等のあり方についての諮問

7.閉会

出席者
委員

阿部克則

財務省

土田政務官

五十嵐チカ

高村関税局長

植田健一

土谷国際局長

内山智裕

渡部国際局次長

江藤名保子

内野関税局審議官

片山銘人

中澤関税局審議官

亀坂安紀子

緒方国際局審議官

神作裕之

梶川国際局審議官

木村

吉田関税局総務課長

木村福成

陣田国際局総務課長

国松麻季

大関関税局関税課長

古城佳子

西方国際局調査課長

佐藤清隆

下坂朝子

杉山晶子

高橋裕子

田邊國昭

樽井

手塚広一郎

原田喜美枝

樋口容子

安永竜夫

渡井理佳子

臨時委員

左三川郁子

澤田康幸

清水

専門委員

伊藤亜聖

伊藤由希子

河野真理子

佐藤英明

末富純子

松島造道

若江雅子


関税・外国為替等審議会 第13回総会

午後3時00分開会

 

○西方調査課長まだお見えになっていらっしゃらない先生もいらっしゃいますけれども、ただいま定刻になりましたので、関税・外国為替等審議会第13回総会を開催いたします。

私、本審議会を担当しております国際局調査課長の西方でございます。よろしくお願いいたします。

会長が選出されるまで暫定的に私が冒頭のところだけ議事進行を務めさせていただきます。

それでは、議事に入らせていただきたいと存じます。

まず、本審議会の委員の皆様方の名簿は、お手元にございます資料1のとおりとなっております。

委員の皆様方に会長の選任をお願いしたいと存じます。本審議会の会長につきましては、関税・外国為替等審議会令第5条第1項に基づきまして、委員の互選により選任することとされております。早速ではございますが、委員の中でどなたか本審議会の会長としてふさわしい方を御推薦いただけないでしょうか。

植田委員、お願いいたします。

○植田委員私は、神作裕之委員を御推薦したいと思います。神作委員は、国際金融及び国際貿易に関する法制度や実務につきまして大変多くの実績を上げられている方であります。また、長年にわたり当審議会の委員を務められ、直近は当審議会の会長代理も務めていらっしゃいましたので、こうした学問的な御知見、それから審議会での御経験を踏まえますと、会長には神作委員がふさわしいと存じます。

皆様方の御賛同をいただければ幸いに思います。

○西方調査課長ありがとうございました。

ただいま植田委員から神作裕之委員を推薦する御意見がございました。皆様、いかがでございましょうか。

(「異議なし」の声あり)

○西方調査課長ありがとうございます。異議なしということでいただきました。皆様方の御賛同がございましたので、神作委員が関税・外国為替等審議会会長に選任されました。

それでは、神作委員、こちらに席をお移りいただけますでしょうか。

(神作会長着席)

○西方調査課長それでは、以降の議事進行は神作会長にお願いしたいと存じます。よろしくお願いいたします。

○神作会長ただいま関税・外国為替等審議会の会長を仰せつかりました神作でございます。私自身は大変非力ではございますけれども、委員の皆様方の活発な御審議をいただけるよう、本審議会の円滑な運営に努めてまいる所存でおりますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。

早速でございますけれども、審議会の会長代理につきましては、関税・外国為替等審議会令第5条第3項において、会長が御指名をさせていただくこととなっております。

会長代理は木村福成委員にお願いしたいと存じます。よろしゅうございますか。

○木村(福)委員木村です。よろしくお願いいたします。

○神作会長よろしくお願い申し上げます。

それでは、ただいまよりプレスが入室いたしますので、いましばらくお待ちください。

(プレス入室)

○神作会長それでは、土田政務官より御挨拶を頂戴したいと存じます。土田政務官、どうぞよろしくお願いいたします。

○土田政務官皆さん、こんにちは。財務大臣政務官の土田慎でございます。

関税・外国為替等審議会総会の開催に当たりまして御挨拶を申し上げます。

各委員の皆様方におかれましては、大変お忙しい中御参加いただき、また、このたび委員をお引き受けいただき、誠にありがとうございます。

本審議会においては、関税政策・税関行政及び国際金融に係る重要事項について、委員の皆様の幅広い知見に基づき調査・審議を行っていただき、貴重な御意見を頂戴したいと存じます。

まず、国際社会の現状について申し上げます。

世界経済は、AI等技術革新の進展、気候変動の深刻化、人口動態の変化といった長期的な構造変容に直面しながらも、本年に入るまで堅調な成長を維持してまいりました。しかしながら、現在の米国の関税措置等が、我が国経済や世界経済にもたらす影響を注視する必要がございます。

米国が我が国を含む世界各国に対し、広範な貿易制限措置を行っていることは、日米の経済関係、ひいては世界経済や多角的貿易体制全体に大きな影響を及ぼしかねません。政府は、米国に対して、一連の関税措置の見直しを強く申し入れており、米国と緊密に協議を進めるなど、必要な対応を粘り強く行ってまいります。国際金融政策に係る各議論の場においても、日本は、自由で開かれた、ルールに基づく国際経済体制を維持・強化することで、国際金融・経済システムの安定に貢献すべく、引き続きリーダーシップを発揮してまいります。

次に、税関行政等をめぐる状況について申し上げます。

先ほど申し上げた国際情勢や国内の経済・社会情勢の変化を背景に、税関を取り巻く環境も急速に変化しております。足元、Eコマースの拡大により急増する輸入貨物や訪日外国人旅行者への対応に加え、不正薬物・金地金の密輸、知的財産侵害物品への対応、ロシア等への制裁措置の実効性確保、経済安全保障上の脅威への対応など、課題が山積しております。こうした様々な課題に対処するため、税関における水際の取締りは、これまで以上に効果的かつ効率的に実施していかなければなりません。

また、不安定な国際情勢の中でも、我が国と世界経済の発展には自由で公正な貿易の推進が重要であり、EPA交渉を前進させてまいりたいと考えております。

財務省・税関は、こうした変化の中で、関税制度を不断に見直し、税関行政を的確に遂行してまいります。

関税分科会におきましては、引き続き、今後のあるべき関税政策・税関行政の在り方について、委員の皆様方の御知見を賜りたいと考えております。

また、外国為替等分科会におきましては、冒頭に申し上げた国際金融政策に加えて、対内直接投資審査制度についても御議論を賜りたいと存じます。対内直接投資審査制度は、厳しさを増す経済安全保障の環境変化に的確に対応しつつ、我が国経済の発展に必要な健全な投資を阻害しないようにする必要がございます。令和2年5月に施行された改正外為法の施行状況も踏まえ、国の安全等を損なうおそれがある対内直接投資に適切に対処すべく、こうした観点から闊達に御議論いただきたいと考えております。

以上、最近の関税政策・税関行政や国際金融政策に係る取組について申し上げました。今後とも委員の皆様から貴重な御意見を賜りながら、一層適切な政策運営に努めてまいりたいと存じますので、御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げまして、御挨拶に代える次第でございます。

どうもありがとうございました。よろしくお願いいたします。

○神作会長土田政務官、誠にありがとうございました。

続きまして、土田政務官から、関税率等の改正について及び対内直接投資審査制度等のあり方についての本審議会への諮問を承りたいと存じます。よろしくお願いいたします。

○土田政務官まず、関税率等の改正について読み上げます。

経済情勢の変化等に対応し、関税率及び関税制度を、いかに改めるべきかについて諮問する。

次に、対内直接投資審査制度等のあり方について読み上げます。

現行制度の施行状況や最近の経済情勢の変化等を踏まえた対内直接投資審査制度等のあり方について諮問する。

以上でございます。

○土田政務官

財関第486号
令和7年5月14日

関税・外国為替等審議会会長

殿

財務大臣加藤勝信

関税率等の改正について

経済情勢の変化等に対応し、関税率及び関税制度を、いかに改めるべきかについて諮問する。

財国第1338号
令和7年5月14日

関税・外国為替等審議会会長

殿

内閣総理大臣石破

総務大臣村上誠一郎

財務大臣加藤勝信

文部科学大臣阿部俊子

厚生労働大臣福岡資麿

農林水産大臣江藤

経済産業大臣武藤容治

国土交通大臣中野洋昌

環境大臣浅尾慶一郎

対内直接投資審査制度等のあり方について

現行制度の施行状況や最近の経済情勢の変化等を踏まえた対内直接投資審査制度等のあり方について諮問する。

(諮問書手交)

○土田政務官よろしくお願いいたします。

○神作会長ただいま御諮問を頂戴いたしました。本審議会といたしましては、ただいまいただいた諮問に答えるべく、今後、鋭意審議してまいりたいと存じます。

また、本諮問につきましては、関税・外国為替等審議会議事規則第7条第1項に基づき、関税率等の改正については関税分科会に付託し、対内直接投資審査制度等のあり方については外国為替等分科会に付託したいと存じます。

なお、同規則第7条の規定に従いまして、会長が分科会に調査審議事項を付託した場合につきましては、分科会の議決をもって審議会の議決となりますので、その点、御承知おきいただきたいと存じます。

資料4に審議会関係法令等をまとめてございますので、御確認いただければと存じます。

それでは、会議の途中ではございますけれども、土田政務官におかれましては、御公務がございますので、ここで御退席されます。

本日は誠にありがとうございました。

(土田政務官退室)

○神作会長それでは、プレスの御退室をお願いいたします。

(プレス退室)

○神作会長最後に、本審議会の議事録について申し上げます。審議会の透明性を確保する観点から、議事録につきましては、本審議会の議事規則に基づき速やかに公開することとされておりますので、この点につきましても御承知おきいただきたいと存じます。

また、審議会の委員等の皆様には国家公務員法上の守秘義務が課せられております。議事録等で公開されていない情報で、審議会の委員等として職務上知り得た秘密につきましては公にされませんよう、念のために申し上げさせていただきます。

それでは、以上をもちまして本日の議事を終了させていただきたいと存じます。

事務局より連絡事項はございますか。

○西方調査課長本審議会総会の終了後、引き続きこの会場におきまして外国為替等分科会を開催いたします。外為分科会に所属されている先生方におかれましては、そのままお席でお待ちいただきたいと存じます。

なお、関税分科会のほうは、外為分科会の終了後、15時30分頃をめどに開催の見込みでございます。関税分科会のみに所属されている委員におかれましては、それまでの間、隣の控室のほうで、恐縮でございますが、お待ちいただければと存じます。関税分科会開催時には現在のお席にお戻りいただくようお願いいたします。委員の皆様のお席は固定となっておりますので、荷物等はお席のほうに置いていただいても結構でございます。貴重品だけお持ちください。

以上です。

○神作会長どうもありがとうございました。

それでは、これをもちまして関税・外国為替等審議会第13回総会を終了いたします。

本日は、委員の皆様におかれましては、大変御多用のところ御出席を賜りまして、誠にありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。

午後3時14分閉会