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「公会計に関する基本的考え方」について |
平成15年6月30日 | ||||
財務大臣 塩川 正十郎 殿 | ||||
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財政制度等審議会 財政制度分科会 法制・公会計部会は、「公会計に関する基本的考え方」について、ここに報告を取りまとめた。
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「公会計に関する基本的考え方」について | ||||
1 | .公共部門の会計制度である公会計については、国の内外においてその重要性が認識されるとともに、機能の充実が求められている。財政制度等審議会においては、今後の我が国における公会計のあるべき姿について、公会計の担うべき意義、目的を検証するとともに、公会計として開示すべき情報等に関し総合的な検討を行うことを目的として、平成14年11月に、財政制度分科会 法制・公会計部会の下に、公会計基本小委員会が設置された。 | |||
2 | .公会計基本小委員会では、本年1月の初会合以来、委員・オブザーバーのほか外部の有識者等によるプレゼンテーションや、海外の政府機関等を対象とした諸外国の公会計制度に関する海外調査が実施され、13回にわたる審議を経て、「公会計に関する基本的考え方」として報告書の取りまとめが行われた。報告書は、本日、当法制・公会計部会に報告されたところである。 | |||
3 | .報告書では、公会計の意義、目的について整理を行うとともに、予算、決算に関する基本的考え方、財務報告に関する基本的考え方、財務報告として開示すべき情報等について取りまとめが行われている。公会計基本小委員会においては、残された課題について速やかに審議を進めるとともに、政府においては、報告書における提言に沿って、公会計制度の一層の充実を進めていくことが必要である。 | |||
4 | .我が国における厳しい財政状況に鑑みれば、財政規律の確保を強化するための不断の努力を続けていくことは言うまでもないが、公会計の見直し等により財政の透明性の向上が図られ、予算の効率化が進むことを期待したい。 | |||
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目次 |
はじめに |
1.公会計制度を巡る状況 |
(1)現行制度の概要 |
(2)現行制度に対する指摘事項 |
(3)これまでの取組状況 |
(4)諸外国の状況 |
2.公会計の意義、目的 |
(1)公共部門の活動の特性 |
(2)企業会計の目的 |
(3)公会計の意義、目的 |
3.予算及び決算に関する基本的考え方 |
(1)予算及び決算に関する基本的考え方 |
(2)予算及び決算に関する諸論点 |
4.財務報告に関する基本的考え方 |
(1)財務報告に関する基本的考え方 |
(2)財務報告の範囲 |
(3)財務報告に関する留意点 |
5.財務報告として開示すべき情報 |
(1)財務情報の類型 |
(2)省庁別財務書類の作成の取組み |
(3)個別事業、施策、政策についての財務情報 |
(4)国全体の財政状況の開示 |
6.その他の論点 |
7.結び |
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