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国際開発金融機関(MDBs)~世界銀行、アジア開発銀行等~

国際開発金融機関(MDBs:Multilateral Development Banks)は途上国の貧困削減や持続的な経済・社会的発展を、金融支援や技術支援、知的貢献を通じて総合的に支援する国際機関の総称です。一般的にMDBsと言えば、全世界を支援対象とする世界銀行と各所轄地域を支援する4つの地域開発金融機関を指します。

MDBsを通じた途上国支援は、その専門性、中立性、広範なネットワークといったMDBsの長所を活用することにより、二国間援助を補完する国際協力の有効な手段として極めて重要な役割を果たしています。日本はMDBsへの出資を通じ、主要な株主として業務に参画し、途上国の開発に貢献しています。

世界地図 欧州復興開発銀行(EBRD) 世界銀行(The World Bank) アフリカ開発銀行(AfDB) アジア開発銀行(ADB) 米州開発銀行(IDB)

MDBsパンフレットは、途上国の貧困削減や持続的な経済・社会的発展を支援する国際開発金融機関(MDBs)について、その沿革・業務や日本との関係、実際に各機関で働く日本人職員の声等を紹介するものです。

  世界銀行グループは、世界中の地域から様々な国々が加盟し、これらの地域の開発途上国に対し幅広い援助を行っている、まさに“世界の銀行”です。世界銀行グループは、途上国の異なる発展段階や多様な資金需要に応じるため、マル1途上国一般に対する準商業的な融資を行う国際復興開発銀行(IBRD)、マル2最貧国に対して超長期・低利の融資及び贈与等を行う国際開発協会(IDA)、マル3開発途上国で活動する民間企業に対する融資・出資を行う国際金融公社(IFC)、マル4非商業的危険に対する保険・保証を通じて、民間直接投資の促進を図る多数国間投資保証機関(MIGA)等の目的の異なる複数の機関により構成されています。

(世銀グループの概要)
※世界銀行日本語版ホームページにリンク

(関連資料)


  ADBはアジア・太平洋地域を対象とする国際開発金融機関として、1966年に設立されました。ADBは世界最大の貧困人口を抱える同地域の貧困削減を図り、平等な経済成長を実現することを最重要課題として、この困難な問題に取り組んでおり、日本は設立以来、最大の出資国として貢献しています。


  IDBは中南米・カリブ(LAC)加盟諸国の経済・社会発展に貢献することを目的として、1959年に設立されました。IDBの活動を補完しLAC加盟諸国の民間企業に対する投融資を通じて域内経済の発展に寄与することを目的とする米州投資公社(IIC)、民間投資を促進するため技術協力や零細・中小企業育成等を行うため設立された多数国間投資基金(MIF)と合わせて、米州開発銀行グループと呼びます。


  AfDBはアフリカ諸国の経済的開発及び社会的進歩に寄与するため、1964年に設立されました。最貧国を重点的に支援するため、1973年に設立されたアフリカ開発基金(AfDF)とあわせ、アフリカ開発銀行グループと呼びます。


  EBRDは中東欧諸国における市場指向型経済への移行並びに民間及び企業家の自発的活動を支援するため、1991年に設立されました。中東欧の旧社会主義国及び旧ソ連構成国等において、市場経済化・民営化を進めるための民間部門に対する投融資及び技術支援等を中心に業務を行っています。


日本政府は、より多くの熱意ある日本人職員の採用をMDBsに強く働きかけており、各MDBもその声に応えるべく採用活動を行っています。ここでは各MDBsによるリクルートミッションの派遣等の情報を掲載しています。