令和4年11月9日
財務省
令和4年度上期中 国際収支状況（速報）の概要
Ⅰ経常収支
| 金額 | 前年同期比 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 貿易・サービス収支 | ▲12兆3,973億円 | ▲10兆6,806億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 貿易収支 | ▲9兆2,334億円 | ▲10兆1,246億円 | (赤字転化) | ||
| 輸出 | 49兆5,222億円 | ＋8兆6,823億円 | (＋21.3％増加) | ||
| 輸入 | 58兆7,556億円 | ＋18兆8,069億円 | (＋47.1％増加) | ||
| サービス収支 | ▲3兆1,639億円 | ▲5,560億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 第一次所得収支 | 18兆2,332億円 | ＋3兆6,740億円 | (黒字幅拡大) | ||
| 第二次所得収支 | ▲9,901億円 | ＋1,439億円 | (赤字幅縮小) | ||
| 経常収支 | 4兆8,458億円 | ▲6兆8,627億円 | (黒字幅縮小) | ||
「経常収支」は、「貿易収支」が赤字に転化したこと等から、黒字幅を縮小した。
１．貿易・サービス収支：▲12兆3,973億円の赤字（前年同期比▲10兆6,806億円赤字幅拡大）
「貿易収支」が赤字に転化したこと等から、「貿易・サービス収支」は、赤字幅を拡大した。
(1) 貿易収支：▲9兆2,334億円の赤字（前年同期比▲10兆1,246億円赤字転化）
輸入額が輸出額を上回ったことから、「貿易収支」は赤字に転化した。
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輸出：49兆5,222億円（前年同期比＋8兆6,823億円［＋21.3％］増加）
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輸入：58兆7,556億円（前年同期比＋18兆8,069億円［＋47.1％］増加）
［参考１］令和4年度上半期分貿易統計（通関ベース：財務省関税局10月28日付公表）
(1) 輸出：49兆5,778億円（確報値：前年同期比＋8兆1,132億円［＋19.6％］増加、数量：同▲1.5％減少、価格：同＋21.4％増加）
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「商品別」では、自動車（同＋1兆1,450億円 [＋22.0％]、数量：同▲0.1％）、鉱物性燃料（同＋7,943億円[＋176.0％]）、鉄鋼（同＋5,210億円 [＋26.7％]、数量：同▲7.6％）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋4兆2,817億円 [＋17.8％］）、北米（同＋1兆7,981億円 [＋22.8％］）等が増加。
(2) 輸入：60兆5,904億円（9桁速報値：前年同期比＋18兆6,533億円［＋44.5％］増加、数量：同0％、価格：同＋44.5％増加）
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「商品別」では、原粗油（同＋3兆7,897億円［＋111.8％］、数量:同＋10.4％）、石炭（同＋2兆9,599億円［＋236.8％］、数量：同＋1.8％）、液化天然ガス（同＋2兆4,884億円［＋138.7％］、数量:同＋4.1％）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋6兆8,904億円［＋34.1％］）、中東（同＋4兆2,596億円［＋103.3％］）等が増加。
［参考２］原油価格（石油連盟の資料により財務省で算出）
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ドルベース：111.93米ドル／バレル（前年同期比＋59.2％）
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円ベース：93,114円／キロリットル（前年同期比＋91.9％）
(2) サービス収支：▲3兆1,639億円の赤字（前年同期比▲5,560億円赤字幅拡大）
「その他サービス収支」が赤字幅を拡大したこと等から、「サービス収支」は赤字幅を拡大した。
［参考３］訪日外国人旅行者数（令和4年度上期）：927,902人（前年同期比＋643.3％）
出国日本人数（令和4年度上期）：1,418,267人（前年同期比＋449.1％）
（出典：日本政府観光局(JNTO)の資料により財務省で算出）
２．第一次所得収支：18兆2,332億円の黒字（前年同期比＋3兆6,740億円黒字幅拡大）
「直接投資収益」が黒字幅を拡大したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を拡大した。
Ⅱ金融収支
| 当期 | 前期 | ||
|---|---|---|---|
| 直接投資 | 9兆8,182億円 | 7兆7,891億円 | |
| 証券投資 | ▲20兆8,944億円 | ▲10兆6,312億円 | |
| 株式・投資ファンド持分 | 2兆4,650億円 | 3兆357億円 | |
| 中長期債 | ▲12兆7,259億円 | ▲10兆4,295億円 | |
| 短期債 | ▲10兆6,335億円 | ▲3兆2,375億円 | |
| 金融派生商品 | 3兆8,703億円 | 7,628億円 | |
| その他投資 | 11兆1,999億円 | 7兆8,899億円 | |
| 外貨準備 | ▲1兆9,661億円 | 1兆895億円 | |
| 金融収支 | 2兆280億円 | 6兆9,000億円 | |
「直接投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が2兆280億円増加した。
１．金融収支・資産（居住者による投資）
(1) 対外直接投資：11兆9,785億円の資産増
本邦企業による海外子会社の増資引受け等がみられ、資産増（実行超）となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資：1兆3,830億円の資産増
投資信託委託会社等が買い越しとなったこと等から、資産増（取得超）となった。
(3) 対外中長期債投資：▲13兆5,493億円の資産減
生命保険会社が売り越しとなったこと等から、資産減（処分超）となった。
２．金融収支・負債（非居住者からの投資）
(1) 対内直接投資：2兆1,602億円の負債増
海外企業による本邦企業の増資引受け等がみられ、負債増（実行超）となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資：▲1兆819億円の負債減
電気機器等の業種において売り越しとなったことから、負債減（処分超）となった。
(3) 対内中長期債投資：▲8,234億円の負債減
中長期国債が売り越しとなったこと等から、負債減（処分超）となった。
［参考４］ドル・円相場（インターバンク直物相場・東京市場中心値の期中平均レート）
134.01円／米ドル（前年同期：109.8円／米ドル、前年同期比22.0％の円安）
ユーロ・円相場（インターバンク直物相場・東京市場17：00現在レートの期中平均レート）
138.78円／ユーロ（前年同期：130.88円／ユーロ、前年同期比6.0％の円安）