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国債のペーパーレス化とはどういうことですか

【答】

平成15年1月から新しい振替決済制度がスタートしました。この制度は、国債をペーパーレス化し、券面(国債証券)を発行しないことや、購入・売却といった国債の取引が口座への記録によって管理されることなどが法律上明確にされています。

したがって、現在、国債の取引は、各保有者が金融機関に開設した口座(振替口座)への記録によって行われています(金融機関によっては、口座管理手数料等がかかる場合があります)。

ペーパーレス化されることにより、例えば、国債を購入した場合には、券面を受け取る代わりに、口座において購入した国債の残高が増える(増額の記録がなされる)こととなり、逆に、売却した場合には、券面を引き渡す代わりに、口座において売却した国債の残高が減る(減額の記録がなされる)こととなります。また、国債の取引をされた場合には、金融機関が発行する「取引残高報告書」等で保有額の残高などを確認することができます。

新しい振替決済制度はペーパーレスであるため、券面の紛失や偽造といった事態がなくなるほか、国債の取引の迅速化や効率化に資する、取引関係が明確化されるといったメリットがあります。また、利子や元本の受取りをうっかり忘れてしまうこともありません。