ファイナンス 2025年11月号 No.720
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ファイナンス 2025 Nov. 65桜の松島(写真提供:宮城県観光戦略課)〈景色〉塩□税務署 総務課長安田 耕人はじめに松島塩釜税務署は、塩釜市、多賀城市、宮城郡(松島町、利府町、七ヶ浜町)の 2 市 3 町を管轄としています。塩釜税務署が所在する塩釜市は宮城県のほぼ中央に位置し、当署管内には日本三景である松島やその一環をなす浦戸諸島の手つかずの景色や自然との共生の風景、その松島湾に面した天然の良港としての港町の風情、遠く平安時代からの歴史を持つ鹽竈(しおがま)神社など様々な魅力がありますが、ここでは管内の見どころである松島、松島の牡蠣、鹽竈神社をご紹介します。松島は日本三景の一つとして多くの人に愛され、連休や週末だけではなく平日も多くの観光客で賑わう日本を代表する観光地です。年間 300 万人以上が訪れており、雄大な自然の景色や日本の歴史を感じさせる建造物、地域独特の海産物など松島の魅力は海外からの観光客にも人気を博しています。陸地からの壮大な眺めに加え、遊覧船に乗ることで海からの眺めでも絶景と感動を味わうことができます。春は桜との共演、夏は海水浴、秋は紅葉、冬は雪景色といった、どの季節に訪れても飽きることなく、お子様からご年配の方々まで年代を問わず楽しめるのも特徴の一つです。古くには戦国武将・伊達政宗公や「奥の細道」で有名な俳諧師・松尾芭蕉も愛したとされる松島ですが、現代においても人々の心をつかみ、安らぎの時間と空間を与えてくれています。ここでは、そんな松島の魅力である「景色」と「島々」をご紹介します。松島の最大の魅力は大自然が生み出す景色の壮大さです。「四大観」と呼ばれる絶景ポイントが 4 つあり、それぞれ「壮観」、「麗観」、「偉観」、「幽観」と言われています。壮観(大高森山)は、松島湾の東に位置する宮戸島・大高森山頂からの眺めを指します。海に浮かぶ島々がまるで箱庭の中にあるような錯覚に陥るほど、一面に広がる景色を堪能できます。麗観(富山)は、松島湾の北に位置する富山(とみやま)山頂から見る眺めを指します。富山観音がある大仰寺には趣のある庭があり、かつては明治天皇もご覧になられた由緒ある場所です。偉観(多聞山)は、松島湾の南にある七ヶ浜町の代ヶ崎断崖から眺める景色を指します。打ち寄せる荒波や塩釜港を発着とする数々の船舶を楽しむことがで各地の話題連載各地の話題 海と祈りと、恵みのまち―松島・塩□塩□市

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