連載各地の話題 ファイナンス 2025 Nov. 63大迫力のねぶた当署で参加したねぶた祭りの風景味□カレー牛乳ラーメン味□カレー牛乳ラーメン浅虫温泉祭り当日の運行での踊り手は「跳人(はねと)」と呼ばれ、その名のとおりぴょんぴょん跳ねるのが特徴的です。衣装さえ身に着ければ跳人として誰でも参加できるのが魅力の一つです。跳人は跳ねながら「ラッセラー、ラッセラー」と威勢の良い掛け声を掛け合います。この掛け声はねぶたの照明に使っていたろうそくや酒などをいっぱい「出せ!出せ!」と呼んでいたのが「ラッセラー、ラッセラー」に変化したなどという説があります。今では日本の火祭りなどとも称され毎年多くの観光客が訪れるようになったねぶた祭りですが、その始まりについての由来は諸説あります。津軽藩初代藩主の津軽為信公が京都でお国自慢の一つとして大きな灯籠を作らせ、賑やかに京の都を練り歩いたところ津軽の大灯籠などと大評判になり、これが津軽でも行われるようになったとされる説や、過酷な農作業を強いられる夏場に睡魔を追い払うため灯籠を川や海に流すという七夕行事の「眠り流し」が時を経てねぶた祭りの起源となったのではという説があり、最近は後者の説が最も有力とされているそうです。いずれにせよ、五穀豊穣や無病息災などを願う人々の祈りから生まれたものであり、そこにねぶたを愛する人の情熱が加わり現在のような盛大なねぶた祭りに発展・進歩を遂げたのです。味噌カレー牛乳ラーメンは、味噌ラーメンにカレー粉と牛乳を入れたもので、味噌のコクとスパイスの効いたカレー風味が重なり合うパンチの効いた味でありながらも、牛乳とバターのまろやかさで全体を包み込むため、スパイシーかつマイルドという絶妙なバランスで調和されたラーメンです。また、少し濃い目なスープにモチモチ食感の黄色い中太麺とチャーシュー、もやし、ワカメ、メンマ等のトッピングがとても相性が良く、青森市民のソウルフードとして約 40 年間愛されています。味噌カレー牛乳ラーメンの始まりは、青森市民には馴染みのなかった味噌ラーメンを青森市民の口に合うようにして提供していた店舗に来ていた中高生がラーメンに様々な調味料を組み合わせてラーメンを食べるのが流行っていたところ、味噌ラーメンにカレー粉と牛乳を入れて食べると美味しいという結論に至り、その後、その店舗で正式なメニューとして販売されるようになったとのことです。青森へお越しの際には、是非ご賞味ください。浅虫温泉は、夏泊半島の付け根にある海岸沿いの温泉地で、平安時代に慈覚大師(円仁)が発見したと伝青森市
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