計(出所)財務省*2図表 2 政府預金増減及び現在高表:令和 6 年度第 4・四半期図表 3 国内指定預金利子の取扱いについて当 座 預 金別 口 預 金指 定 預 金12 月末1 月中増減1 月末区分----その他0-0-0-0-合SPOT1,5004,6646256,886 △ 31,52463,050 △ 31,4622 月中増減2 月末1,5001,5004,7261344,86025,363△ 7,39917,96431,589△ 7,26524,324加重平均利回り0.06%超0.01%超 0.06%以下0.001%超 0.01%以下0.0001%超 0.001%以下0.0001%以下(出所)財務省*3国内指定預金金利 26 ファイナンス 2025 Nov.金は 1,500 億円であり、一番小さいことが分かります。一方、指定預金が最も大きく、また、変動が大きいことが分かります。*2政府預金についても文献だけだとなかなか理解が進まなく、イメージがつきやすくなるように議論していきたいのですが、まず、図表 1 は、大内(2005)から引用したものですが、現在も、基本的にこの構図は変わらないという理解でよいでしょうか。津田:今もそうです。最も重要なのは指定預金ですね。指定預金には金利が付くからです。図表1では、政府預金の中に、当座預金がありますが、この図のとおり、全ての資金がまず当座預金を通過します。ある種の窓口のようなもので、全ての収入と支出は当座預金を経由して他の主体へと流れていくのですが、金利がゼロであるため、様々な偶発的な支出に対応できる最低限の預金として1,500 億円を維持しています。しかしそれ以外は、金利が付く指定預金に入れています。その際に、外国為替資金・食料安定供給(食糧管理勘定)・財政投融資(財政融資資金勘定)の 3 つの特別会計等はそれぞれ独自の口座を持っていますが、それ以外のすべての特別会計と一般会計は、「一般口」という口座で管理されています。服部:指定預金の金利については、財務省のウェブサイトでは「日本銀行は、特に指定する場合を除き、国内指定預金各口座の日々の残高に対して、次の表の左欄に掲げる直近 13 週間の政府短期証券の公募入札における募入平均利回りを募入決定額により加重平均した利回り(以下「加重平均利回り」という。)の区分に応じ、それぞれ次の表の右欄に定める利率の国内指定預金金利(ただし、3ヶ月物政府短期証券の流通市場における実勢相場を勘案した利回りを上限とする。)を付するものとし、当該金利の改定は毎週行うものとする」と説明されています。今言及した「次の表」とは図表 3 になりますが、図表 3 をみると、国内指定預金利子の取扱いが記載されています。現在、加重平均利回りは「0.06% 超」に相当すると思うので、直近13 週の T-Bill の平均から 0.05% を差し引いた金利が支払われるということだと思います。僕らが持っている銀行口座でも、流動性確保のために普通預金にいくらかを置いておき、余裕があれば定期預金にも入れますが、指定預金も同じイメージでしょうか。*3津田:そうです。ただし、こちらの指定預金には定期性はなく、一日ごとに金利が少しずつ付与されるため、普通預金に近い性質を持っています。当座預金に対して利子がつかないのは、個人や法人が民間金融機関で保有する当座預金と同じですね。服部:日銀とのレポ取引(現先取引)をした方がよいという選択肢はあるでしょうか。津田:ある程度のまとまったお金を貯められるのであれば 1ヶ月間レポ取引をした方が利回りは良いでしょう。しかし、1ヶ月間もお金を拘束できるか分からない場合は、とりあえず低金利でも普通預金のような形で預けるということです。服部:この利払いは日銀にとってのコストということ*2) https://www.mof.go.jp/policy/exchequer/reference/exchequer_report/data.htm*3) https://www.mof.go.jp/policy/exchequer/reference/laws/01.pdf△印は減少(単位 億円)3 月中増減3 月末期中増減1,5001094,96930514,97432,938 △ 23,94815,08339,407 △ 23,643加重平均利回り(ただし、0.001%未満の端数は切り捨てる。)から 0.05%を差し引いた利率0.01%加重平均利回り(ただし、0.001%未満の端数は切り捨てる。)加重平均利回り(ただし、0.0001%未満の端数は切り捨てる。)財務大臣が別途通知する利率
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