ファイナンス 2025年9月号 No.718
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82 ファイナンス 2025 Sep.会 ) よ り 認 定 を 受 け た 国 際 認 証 団 体 で あ る Green 界 の 持 続 可 能 な 観 光 地 Top 100 選 」 に 選 出 さ れ、2024 年には土庄町、小豆島町、小豆島観光協会が一「Green Destinations」アワードを申請し、見事「シこうした状況の中、小豆島では持続可能な観光地を目指した取組を加速させています。持 続 可 能 な 観 光 の 国 際 基 準 の 制 定・ 管 理 を 行 うGSTC(グローバル・サステナブル・ツーリズム協議Destinations が毎年、世界各地の観光地における持続可能な観光に関する取組を評価・認証しており、その認証取得に小豆島も挑戦しております。まず 2021 年、22 年と 2 年連続して小豆島町が「世体となって世界的な持続可能な観光に関する国際認証ルバーアワード」を受賞しました。これは複数自治体としては日本初、シルバーアワード並びにゴールドアワードを受賞したのは日本で 5 地域のみという価値の高いものとなっています。この受賞に際しては、前述の観光ビジョンの策定に加え、持続可能な観光に関する事業者向け研修や補助金支援、ボランティアガイドによる自然解説、EV スタンドや電動シェアサイクル導入、地域文化の継承など、多方面での努力が評価されました。今後は、さらなる高みである「ゴールドアワード」の獲得を目指し、観光ビジョンに基づくアクションプランを実践していきます。持続可能な観光地を目指す一方で、小豆島においては将来の日本の縮図ともいえる急速な少子高齢化社会の進行が既に到来しており、小豆島の課題解決を目指すことが、将来の日本の「観光」の在り方を示すことにつながると考え、2024 年 8 月、小豆島の両町と観光・開発関係者は「20 年先の小豆島をつくるプロジェクト」を始動しました。このプロジェクトは、テクノロジー・クリエイティビティ・ファイナンスの力を活用し、島の将来に向けた総合的な地域づくりを目指すものです。プロジェクトでは、以下の 3 つの軸に基づく具体的な取組が提示されています。○観光の再設計二次交通の整備(自動運転バスや海上ルート)、DX支援、宿泊施設の誘致などにより、観光の利便性と滞在価値を高めます。4. 「20 年先の小豆島をつくるプロジェクト」エンジェルロードGD シルバーアワード受賞記者発表自動運転バス各地の話題連載各地の話題3. 持続可能な観光の推進とGreen Destinations への挑戦

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