ファイナンス 2025年9月号 No.718
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連載各地の話題 78 ファイナンス 2025 Sep.能登半島の入口に位置し、能登半島地震で大きな被害があった羽咋市。令和 6 年 7 月に賑わい交流拠点「LAKUNA はくい」が開業し、屋内公園や e スポーツスタジオなどの施設があり、子供から高齢者までさまざまな世代が集い、ふれあう場として活況を呈しています。ほかにも、波打ち際をドライブでき爽快感のある千里浜なぎさドライブウェイや、縁結びのパワースポットとしても有名な気多大社など、人々を魅了するスポットがたくさんあります。創造的復興の実現に向けて、それらの魅力を更なるにぎわい創出に繋げ、能登半島全体に波及していくことを期待しています。地方創生コンシェルジュ北陸財務局総務課企画調整官 高田 祐一郎“LAKUNA はくい”のコンセプトとして、「羽咋の未来をともす、集い、ふれあう、賑わい拠点づくり」を掲げています。当市においてもグラウンドに仮設住宅が建設されるなど、これまで当たり前だったものが当たり前でなくなった状況で、“LAKUNA はくい”が、周辺の景観も併せて開業できたことは幸いでした。自宅でも職場でもないサードプレイスが、振り返った時に「LAKUNA はくいが復興のシンボルだった」となるよう、この賑わいが、当市にとどまらす周辺地域にも波及できるよう引き続き取り組んでいきます。震災から 1 年半が経ち、一見日常生活を取り戻したかのような場面も見られますが、復興関係の事業者やボランティアの皆さまを除き、能登半島への人流は大きく減少しています。以前のようなおもてなしには遠い状況ではありますが、いま一番の懸念は、能登半島が忘れられるのではないかという不安です。被災していない観光地もありますので、ぜひ復興に向かう能登の今を訪ね、我々を励ましていただければ幸いです。能登半島の魅力を生かしたまちづくりへの期待6.復興にかける想い7.おわりに羽咋市屋内公園でまちなかに子供の声が戻る暖かい照明が川面も照らす復興祈願の獅子舞フェスティバル(R6.8.31 開催)

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