はじめに管内の見どころ〜日南エリア〜〔飫肥城下町〕〔鵜戸神宮〕日南税務署 総務課長沼田 一豊鵜戸神宮(写真提供:日南市)日南海岸(写真提供:日南市)ファイナンス 2025 Aug. 53日南税務署は「日本のひなた宮崎県」の南部に位置する日南市及び串間市を管轄しています。全国に税務署が創設された明治 29 年 11 月に飫肥税務署として設置された後、昭和 25 年 1 月に現在の名称となり、昭和 42 年 1月に現在の庁舎に移転しました。日本の南と書いて「日南」というように南国ムード満点の地域で、中でも国定公園指定 70 周年を迎えた「日南海岸」はどこまでも広がる青い海と青い空、特にモアイ像 7 体(イースター島から正式許可を受けて復元)のある丘から太平洋を一望する景色は、地球は丸いと改めて感じることができます。今回は、管内の有名な観光列車である「海幸・山幸」になぞらえて、管内の「幸」をご紹介します。宮崎県南部の日向灘に面する神秘的な洞窟の中に朱塗りの本殿が鎮座しています。洞窟内には「お乳岩」や「お乳水」と呼ばれるパワースポットがあり、安産・育児などのご利益で有名です。また、本殿前の広場から海岸を見下ろすと 12 メートル先に亀石があり、願いを込めながらその亀石に向かって運玉を投げる「運玉投げ」の神事でも知られています。男性は左手で、女性は右手で願いを込めて一心に投げ、亀石の背中のくぼみに入れば願いが叶うといわれています。さらに、海の水平線から神々しく昇る朝日を拝むことができるため、年始は初日の出を見ようと多くの参拝客が訪れます。飫肥は天正 16 年(1588 年)に伊東祐兵が入城してから明治 2 年(1869 年)の版籍奉還まで、伊東氏の城下町として栄えました。門構えと石垣が美しい街並みをつくり、武家屋敷が残る風景は、九州で最初の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。名物グルメを食べ歩きで散策することや四半的(しはんまと)と呼ばれる飫肥藩に伝わる半弓も楽しむことができます。また、武家屋敷や商家が点在する閑静な街並みは九州の小京都「飫肥」とも言われており、着物を着て情緒ある風景の中をゆっくり散策するのがおすすめです。海幸・山幸 日南の幸日南市・串間市各地の話題連載各地の話題
元のページ ../index.html#57