ファイナンス 2025年8月号 No.717

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2024202220202018201620142012201020082006200420022000199819961994199219901988国内生産水準5000ＳＰＯＴ（注）国内生産水準＝付加価値額生産指数の12か月平均輸入浸透度＝（輸入指数×輸入ウェイト）/（総供給指数×総供給ウェイト）×100国内生産水準及び輸入浸透度は「電子部品・デバイス工業」の値により算出。電気・光学機器産業における貿易構造の変化電気・光学機器産業の GVC と付加価値（図表 12）貿易収支の推移（図表 14）世界全体の付加価値総額に占める各国の割合（図表 15）各国の付加価値比率（図表 13）国内生産水準と輸入浸透度（図表 16）GVC 上の立ち位置と付加価値比率の変化 12 ファイナンス　2025 Aug.（兆円）20（注）貿易収支は「電気機器」の値により算出。（出所）財務省「貿易統計」、経済産業省「鉱工業生産指数」「鉱工業総供給表」（注）付加価値比率は、各国各産業における付加価値額（産出額から中間投入を差し引（出所）図表 14 及び 15：WIOD（1995-2006 年）、ADB（2007-2023 年）、図表 16：WIOD（上図）、ADB（下図）▲10▲15▲20100％80％60％40％20％80％70％60％50％40％30％20％10％15輸出10▲5輸入中国ASEAN日本中国0％959799010305日本韓国米国中国台湾95979901030507200795070723072320232007072307（GVC 上の立ち位置）1995959595072307160140国内供給回帰路線12010080604020供給縮小路線その他その他日本中国韓国台湾米国50％40％30％20％192123（年）10％▲0.20▲0.1570％60％50％40％30％20％10％2123▲0.20▲0.15上流19981020輸入浸透度【1995 → 2007 年】▲0.10▲0.050.00【2007 → 2023 年】▲0.10▲0.050.00（2020＝100）（年）（付加価値比率）60％（付加価値比率）80％（年）供給拡大路線2024輸入依存度拡大路線3040（％）0.050.100.150.20（GVC 上の立ち位置）日本中国韓国台湾米国0.050.100.200.15下流いたもの）を、同国同産業の産出額で除したもの。純輸出米国EU韓国韓国台湾米国07091113151707091113151719・我が国の電気・光学機器産業は、輸出超過の貿易構造であったが、2010 年代以降に中国からの輸入が増加し、足元の純輸出はゼロ近傍で推移（図表 12）。・輸入浸透度は上昇したものの国内生産水準も同様に上昇しており、必ずしも国内生産が輸入製品により代替されたとはいえない。かかる貿易構造の変化は、国内外への供給拡大の動きを示すものとも考えうる（図表 13）。・電気・光学機器産業における付加価値額の世界シェアは中国・韓国・台湾が拡大（図表 14）。付加価値比率は日本、韓国、台湾、米国で高まったが、中国は低下（図表 15）。・GVC 上の立ち位置をみると、1990 年代後半から 2000 年代にかけて日本・台湾が上流へ移動し、2010 年代以降に日本・台湾・韓国・米国で上流移動と付加価値比率上昇が起きたことが確認できる。なお、中国は一貫して下流に位置（図表 16）。