[天狗倉山からの尾鷲市街][尾鷲地方合同庁舎]名古屋税関四日市税関支署尾鷲出張所は、戦後税関が再開した 1946 年に四日市税関支署尾鷲監視署としてスタートし、1963 年に出張所に昇格、現在は、尾鷲市をはじめ、三重県南部の度会郡度会町、度会郡大紀町、北牟婁郡紀北町、熊野市、南牟婁郡御浜町及び南牟婁郡紀宝町を管轄しております。尾鷲市は、ブリの養殖が盛んで、市の魚に指定されています。海外での日本食人気による鮮魚需要の増加で尾鷲のブリは、アジア地域を中心に輸出されています。当出張所のある尾鷲市は、三重県南部東紀州地域の中央に位置し、北は北牟婁郡紀北町、南は熊野市、西に奈良県、東は太平洋に囲まれており、熊野灘に臨むリアス海岸の入り江の奥にあります。古くから漁業と林業の第一次産業で栄え、高度経済成長期には旺盛な電力需要に応じるため火力発電所が設置され、第二次産業を発展させてきました。また、小学生のころ「降水量が多いまち」として授業で習った方も多いのではないでしょうか。尾鷲市は全国有数の多雨地帯であり、年間降水量は約4,000mmを記録しています。一度に多くの雨が降り、さらにその雨粒の大きさは飴玉にもたとえられ、雨粒の跳ね返りが激しいことから、「尾鷲の雨は下から降る」とも言われています。しかし、雨量は多いですが、日照時間は全国平均とほぼ同じで、晴れの日も多くトンビの鳴き声と海風に包まれる素敵な街です。1 四日市税関支署尾鷲出張所に ついて 94 ファイナンス 2025 Jul.名古屋税関四日市税関支署尾鷲出張所長木全 建介2 尾鷲市について各地の話題連載各地の話題世界遺産をめぐる 〜東紀州〜尾鷲市
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