連載PRI Open Campus 専門は財政論。博士(経済学、東京大学)。株式会社日本総合研究所、一橋大学、慶應義塾大学、財務省、東京大学を経て現職。過去の「PRI Open Campus」については、 財務総合政策研究所ホームページに掲載しています。https://www.mof.go.jp/pri/research/special_report/index.html【プロフィール】早稲田大学政治経済学術院教授/財務総合政策研究所特別研究官 別所 俊一郎(写真右)財務総合政策研究所総務研究部研究員 西田 安紗(写真左)2021 年に明治安田生命保険相互会社へ入社。山口支社や明治安田総合研究所での業務を経て、2023 年より現職。今回の研究を始めるに当たり、1 つの大きなご縁がありました。早稲田大学政治経済学術院の別所俊一郎教授との出会いです。元々は、筆者の財政経済理論研修(以下、論研。研修の詳細は『ファイナンス』令和 5 年 1 月号の「PRI Open Campus」をご覧ください。)における指導教官を引き受けていただいたのが始まりで、論研では、別所先生の論文(Komura and Bessho, 2022)を先行研究と位置付けた研究を行い、経済学の初歩的な質問から、研究の方向性に関する相談まで、大変親身にご指導いただきました。そして、論研の終了後には、論研で執筆した論文を発展させ、共著論文として執筆を進める機会をいただき、現在に至っています。別所先生は 2003〜2006 年に研究官、2017〜2019 年に総括主任研究官として財務総研に在籍されていたこともあり、研究の合間には在籍当時の思い出等もお聞かせいただきました。また、先生のゼミ生向けに、私の出向元の会社説明会を開かせていただく機会もあり、研究以外の場面でも多くのご配慮をいただきました。本研究については、別所先生のご紹介により、一橋大学で行われた「共同利用・共同研究拠点プロジェクト 大規模ミクロデータを用いた健康・医療政策評価に関する研究集会」や、広島大学で行われた「官学連携セミナー」(広島大学と財務総研の共催セミナー)でも発表の機会をいただき、多くの先生方から有益なコメントをいただいたことで、研究内容がより一層深まったと実感しています。現在は、この研究成果を英語論文としてまとめ、学術雑誌への投稿に向けた準備を進めているところで、今年 9月の日本経済学会秋季大会(弘前大学)でも報告を予定しています。PRI Open Campus ~財務総研の研究・交流活動紹介~ 45ファイナンス 2025 Jul. 93POLICY RESEARCH INSTITUTE, Ministry Of Finance, JAPAN【コラム】論研論文から共著論文へ財務総合政策研究所
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