[世界遺産 花の窟][世界遺産 鬼ヶ城][世界遺産 獅子巌][世界遺産 七里御浜]各地の話題連載各地の話題狛犬 獅子巌花の窟神社のすぐ近くにある鬼ヶ城は、長さ 1.2kmにわたり大小無数の洞窟が階段状に並ぶ大岩壁で、波の浸食と地震による隆起によって作られた自然の芸術作品です。1927 年に日本を代表する景勝地として産に登録されました。鬼ヶ城の名は、室町時代にこの辺りを治めていた有馬忠親が山頂に隠居城として山城を築いて「鬼ヶ城」と称したことに由来しています。また平安時代初期には征夷大将軍・坂上田村麻呂が鬼ヶ城を根城にして鬼と恐れられた海賊「多娥丸(たがまる)」を征討したという鬼ヶ城伝説も残っています。七里御浜は、熊野市・御浜町・紀宝町の三市町村にわたって続く約 22km の日本一長い砂礫海岸です。松並木が続く美しい海岸で、「日本の渚百選」や「21 世紀に残したい自然百景」などに選ばれています。また、春から夏にかけてアカウミガメが上陸する地としても知られており、近くにある「道の駅 紀宝町ウミガメ公園」では無料でウミガメを見ることができます。七里御浜に悠然と姿を現す地盤の隆起と海蝕現象によってうまれた高さ約 25m、周囲約 210m の奇岩「獅子巌」は、獅子が海に向かって吠えている様子から、付近を流れる井戸川上流に位置する大馬神社の狛犬として愛されていました。このため、大馬神社には、狛犬が設置されていません。紀北町紀伊長島地区では、古くから「マンボウ」を食べる文化があり郷土料理として親しまれています。マンボウは、身も肝も大変美味な魚ですが、漁獲量が少ないことに加え、日持ちしにくく、鮮度が落ちると「日本百景」に指定、1966 年には日本交通公社発表の「新日本旅行地 100 選」にも選ばれ、2004 年に世界遺 96 ファイナンス 2025 Jul.(6)翻車魚(マンボウ)(4)熊野□を一望 鬼ヶ城(5) 日本一の砂礫海岸 七里御浜と日本最大の
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