ファイナンス 2025年6月号 No.715
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商工業チャレンジ施設1 商工業チャレンジ施設2 チャレンジ広場 芝生わんぱく広場 ・広場面積:2,923 ㎡ ・供用開始:R3.6 ・建物面積:69.47 ㎡ ・供用開始:R3.9 多目的広場 ・広場面積:728 ㎡ ・建物面積:260.34 ㎡ ・供用開始:R3.11 ・供用開始:R3.11 ・広場面積:4,358 ㎡ トラフィックターミナル ・供用開始:R2.12 ・供用開始:R3.6 芝生わんぱく広場駐車場 ・駐車場面積:2,487 ㎡ ・供用開始:R3.6 市民駐車場 ・駐車場面積:2,707 ㎡ ・供用開始:R3.11 駐輪場 ・供用開始:R3.11 施設構成・規模 男鹿市は秋田県沿岸の中央部に位置し、日本海に突き出た男鹿半島は、豊富な水産資源や景観美に恵まれ、一市単独で国定公園の指定を受けています。「なまはげ」行事は男鹿市の伝統的な行事で、国指定重要無形文化財に指定されており、平成 30 年にはれました。古くから東北有数の観光地であるほか、農業では稲作、和梨、メロン等、漁業では秋田県内の約半数の漁獲量を占めています。一方、人口は昭和 30 年の約 6 万人をピークに減少を続けており、令和2 年の国勢調査人口では約 2.5 万人とピーク時の半数以下となっています。人口減少は様々な要因が複雑に絡み合っており、人口減少そのものを避けることはできませんが、そうした中にあっても男鹿に暮らす全ての人々が生きがいと誇りを持ち、地域で豊かに安心して暮らしていけるよう地方創生を推進しています。ここでは、本市における男鹿駅前周辺整備や、洋上風力発電事業を契機とした船川港の進化について紹介します。男鹿市は、国定公園の指定を受けたダイナミックな自然景観やジオパーク、ユネスコの無形文化遺産に登録されている「男鹿のナマハゲ」などの多彩な観光資源を有しており、経済波及効果や雇用創出力が期待される観光を農業、漁業と並ぶ基幹産業と位置付け、観光振興による地域経済の活性化に取り組んできました。しかしながら、昨今の旅行形態や消費者ニーズの変化などにより、観光入込客数は減少傾向で推移しており、豊かな自然環境が育む農産物や水産物にスポットを当てた観光資源の磨き上げや付加価値の高いサービスの提供による消費額拡大、中心市街地の求心力回復など、新たな観光誘客対策が課題となっていました。これらの地域課題を解決するため、地域資源を有効に活用しながら地域の個性を磨き上げ、持続可能な地域づくりに資する取り組みを支援する県単独事業の「あきた未来づくり交付金」を活用し、観光振興による交流人口の拡大と地域活性化の拠点づくりを目的とした複合観光施設の整備に着手し、地域観光の再構築と世界に通用するブランド力の強化に乗り出しました。こうした機運の高まりを受けて、JR 東日本では複合観光施設の整備と時を同じくして、地域と連携した男鹿駅周辺の活性化を推進するため、駅舎の移転新築に着手しました。すそ野の広い分野に好影響をもたらす観光振興や地域活性化に着目した2つの取り組みは、市民の大きな期待を背負い平成30年7月に華々しく同時開業を迎えました。「男鹿のナマハゲ」がユネスコ無形文化遺産に登録さ(1)現状と課題(2)秋田県と連携した複合観光施設の整備(3)複合観光施設と新 JR 男鹿駅の開業男鹿市総務企画部企画政策課 主幹吉田 平 78 ファイナンス 2025 Jun.1.男鹿市の概要2. JR 男鹿駅前の移転新築を含めた周辺エリアの整備男鹿駅周辺広場の概要男鹿の発展に向けた 取り組み男鹿市各地の話題連載各地の話題

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