若狭塗□高浜原発はじめに管内の産業ファイナンス 2025 May. 103[地形を活かした主要産業][若狭塗□をはじめとした伝統工芸品][原発]小浜税務署 総務課長瀧野 修平小浜税務署は、明治42年に高浜署と雲浜(うんぴん)署の合併により新設され、福井県南西部に位置する小浜市、大飯郡(高浜町及びおおい町)の1市2町(管轄面積517km2、管内人口約45,000人)を管轄しています。北は若狭湾に面し、海岸線は日本における典型的なリアス海岸で、南は東西に走る京都北部一帯に連なる山岳がそびえています。北陸新幹線の金沢開業から10年、敦賀延伸から1年が経過したところですが、今後、延伸が予定されている未着工区間(敦賀-新大阪)について、小浜・京都ルートの早期開業を実現するため、地元自治体や経済団体などが連携して活動しています。農林漁業等の第一次産業が多く、小浜漁港には水産加工業が集中しているほか、小浜湾・若狭湾周辺には、海水浴客、観光客、釣り客等を相手に、日本海の四季折々の味覚を提供する民宿、旅館が数多く営業しています。また、おおい町には、日本最北端の真珠(若狭パール)の養殖場などがあります。若狭塗は、400年の歴史を誇り、漆を十数回塗り、貝殻・卵殻・金箔で模様を付け、石や炭で研ぎ出し、数か月程を要して作られる優雅な漆器であり、塗箸の全国生産の約8割を占めています。その他、小浜を代表する工芸品に「若狭和紙」、「若狭めのう細工」などもあります。若狭湾に突き出た半島が多く水に恵まれ、電力の一大消費地である関西圏に近いという立地条件から、関西電力の「高浜発電所(原子炉4基、総出力339万kw)」、「大飯発電所(原子炉4基、総出力471万kw)」が設置されています。また、大飯発電所建設にともなう原電道路の一部として、小浜湾上に作られた海上橋「青戸の大橋(全長743m)」なども地域の名所となっています。各地の話題連載各地の話題 悠久の歴史と風土が 活きるまち〜御食国(みけつくに)若狭おばま〜小浜市
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