連載各地の話題 富山市中島閘門【写真提供:(公社)とやま観光推進機構】岩瀬地区【写真提供:富山市観光協会】富山キラリ(内観)【写真提供:富山市観光協会】おわら風の盆【写真提供:(公社)とやま観光推進機構】富山のグルメファイナンス 2025 May. 97[越中八尾おわら風の盆][寿司といえば、富山][岩瀬地区][富山キラリ]富山市八尾地域で立春から数えて二百十日の9月1日~3日にかけて毎年行われている富山県を代表する祭りです。およそ300年余りの伝統を持ち、全11町が数千のぼんぼり、まん灯及びまん幕で飾られた風景は、非常に幻想的です。揃いの法被や浴衣姿の踊り手は、編笠の間から顔を少し覗かせながら、哀愁を帯びた三味線、胡弓、太鼓などの音色と味わいのある唄に合わせて情緒豊かに踊ります。富山湾では、3,000m級の立山連峰から注ぎ込む栄養分豊富な水や湧水により、500種類以上の魚介類が育まれており、「天然のいけす」と呼ばれています。水深1,000mを超える深海が海岸すぐの沖合にあり、近くの漁港では、寒ブリや白エビ、紅ズワイガニなどの新鮮な海の幸が、水揚げされています。立山連峰の雪解け水が、富山平野の水田を潤すこと富山市の中でも、レトロな雰囲気が漂う港町で、特に廻船問屋や蔵が並ぶ古い街並みと試飲ができる酒蔵が魅力的です。最近では、クラフトビールの醸造場を併設したパブ、フレンチやイタリアン、和食など実力のある料理人たちが集まっています。レトロな港町への移動手段は、富岩運河環水公園発の遊覧船と日本初の本格的なLRT(次世代型路面電車)がおすすめです。現国立競技場の設計でも知られている隈研吾氏が設計した建物で、富山市ガラス美術館と、富山市立図書館本館が入居しています。立山の氷の岩肌を表現した美しいガラスアートのようなキラキラと光るファサード(外観)を持った建物で、「ガラスの街とやま」の新しいランドマークです。室内には、大きな斜めの光の筒が貫いています。富山産の杉、ガラス、鏡で光が柔らかく反射して、まるで森の中にいるような感覚になります。
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