ファイナンス 2025年4月号 No.713
87/92

連載各地の話題 神話と伝承スポーツキャンプ日向市若山牧水像天岩戸神社の像真名井の滝戸を少し開けて外を見ようとしたその時、神々が岩の戸を押し開き、天照大御神を外に出すことにより、高天原は元のように明るくなったと伝えられています。そのほか、高千穂には日本の滝百選に指定されている真名井の滝もあります。実際にボートで近づくと、とても迫力ある風景を楽しむことができます。毎年2月になると、テレビのニュース等で「球春宮崎」と言う言葉をよく耳にします。そう呼ばれるほ宮崎県には神話と伝承が残されており、学生時代には歴史や地理の授業のほか、校外学習等で触れる機会がたくさんありました。今回は日本神話に登場する県北の高千穂町にある天岩戸(あまのいわと)と呼ばれる岩でできた洞窟に係る伝承をご紹介します。かつて、多くの神々が住んでいたとされる天上の世界である高天原を天照大御神(アマテラスオオミカミ)が治めていたとき、弟神・須佐之男命(スサノオノミコト)は田を壊したり、乱暴なことをしたりして神々を困らせていました。姉神の天照大御神は、弟神をかばっていましたが、とうとう我慢しきれなくなり、天岩戸の中に隠れてしまい、高天原は夜のように暗くなってしまいました。そこで八百万(やおよろず)の神々が天安河原(あまのやすかわら)に集まり相談をして、天岩戸の前で色々な事が試され、ついには賑やかに祭りをすることになりました。この騒ぎを聞き、不思議に思った天照大御神が天岩ファイナンス 2025 Apr. 83

元のページ  ../index.html#87

このブックを見る