ファイナンス 2025年4月号 No.713
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連載PRI Open Campus 過去の「PRI Open Campus」については、 財務総合政策研究所ホームページに掲載しています。https://www.mof.go.jp/pri/research/special_report/index.htmlhttps://www.mof.go.jp/pri/publication/financial_review/index.htmが進んでいる税務データや税関データ、社会保険料や給付に関するデータ、さらには医療分野のレセプトデータなどがあります。これらのデータをより効果的に活用するには、必要とされる情報をうまく結びつける仕組みが必要です。しかし、日本ではマイナンバー制度に対する抵抗感が根強く、法律的な制約も相まって有効活用が思ったように進んでいないため、行政が持つ情報を有効に結びつけるのが難しいのが現状です。行政のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進め、医療、介護、年金といった社会保障データを横断的に結合可能とする仕組みが整えば、より包括的な分析が可能になります。ただし、これを実現するためには法改正や国民的合意が不可欠であり、短期的には難しいものの、長期的には取り組むべき課題であると考えています。POLICY RESEARCH INSTITUTE, Ministry Of Finance, JAPANファイナンス 2025 Apr. 77[聞き手]財務総合政策研究所 総務研究部 研究官 正司 貫統(写真左)2021年入省。理財局財政投融資総括課、理財局総務課で勤務した後、北陸財務局に出向。帰任後、2024年から現職。(大臣官房総合政策課安全保障政策室安全保障政策係長兼務)財務総合政策研究所 総務研究部 研究員 上酔尾 昂平(写真右)2019年西日本旅客鉄道株式会社へ入社。駅業務や支社業務を経て、2023年より現職。フィナンシャル・レビュー掲載の全論文は、財務総研ホームページから閲覧・ダウンロードしていただけます。PRI Open Campus ~財務総研の研究・交流活動紹介~ 42財務総合政策研究所

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