SPOT「新大阪駅」から地下鉄・JRどちらでも来やすくなっている。コストパフォーマンスもよい。大阪の食を提供する大阪外食パビリオンのほか、多くの外食施設が出展し、各参加国もそれぞれの国の「食」を提供すると思われるので、「食」をテーマにした展示・体験も万博の楽しみ方の一つであろう。大切なのは関西地区だけではない。日本経済の再生・活性化のためには地方創生・地方の活性化が欠かせない。大阪・関西万博では全国各地から数多くの自治体等が、地方の祭りなどを集めて毎日のように会場内で披露する。40以上の府県・市町村などが文化芸術の発信、物産販売などを実施予定だ。インバウンドを含む多くの来場者がこうしたイベントを契機にその地方へ観光に行ってみようということもあるだろう。万博のチケット購入サイトでは、チケット購入者に地方への観光案内サイトへ誘導する仕組みも設けている。また、参加国と地方の万博国際交流プログラムなどを通じて、地方の方々や企業が様々な国と文化的交流をしたり、ビジネスチャンスを広げることも可能である。次に、大阪・関西万博の展示内容等について概説しよう。まず万博会場の全体像だが、会場の中心は「大屋根リング」と呼ばれる高さ20メートル(内側は12メートル)、周囲2キロに及ぶ世界最大の木造構造物だ。巨大な梁と柱を、釘を使わない日本の伝統工法を活用して建設した。円は「世界は一つ」ということを象徴している。大屋根リング上には階段、エスカレーター、エレベーターで昇ることができ、大阪市内から神戸・六甲、瀬戸内海側の明石海峡大橋から淡路島まで遠望することができる。内側を見れば色とりどりの海外のパビリオンが所狭しと立ち並ぶ姿が見られる。なお、リングに使用される木材の約15%には福島県浪江町の製材所で製材された福島県産木材が使用されており、復興の象徴ともなっている。大屋根リングの内側の中心部には森を造成し、にぎやかな会場の中で「静けさの森」と呼ぶ空間を創出する。静けさの森の木々の多くは、1970年の大阪万博の会場跡に植えられた木々を移植しており、55年の成長を経て、新たな万博会場へ訪れる来場者に憩いの場を提供してくれる。夢洲駅空飛ぶクルマ未来の都市【東ゲート】Osaka Metro中央線「夢洲駅」【西ゲート】JR「桜島駅」からの直通シャトルバス【西ゲート】舞洲P・尼崎P・堺Pからのパーク&ライド直通バス関西主要駅及び全国各地からの直通高速バス 40 ファイナンス 2025 Apr.展示内容、イベントの紹介国内/民間パビリオンゾーン海外パビリオンゾーン地方創生への貢献フューチャーライフゾーン
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