SPOT 本稿ではCBの基本について整理しました。本稿では最もシンプルなケースで議論しており、実際のCBを理解する上で必要な事項について省略したため、次回はその点について議論する予定です。また、本稿ではファイナンス理論で指摘されるCBの特徴についても説明しました。本稿では直感を重視した説明をしましたが、コーポレート・ファイナンスのテキストでは、本稿で触れていない論点もあるため、発展的な内容を知りたい読者は紹介した文献から読み進めてもらえれば幸いです。転換社債(CB)入門ファイナンス 2025 Mar. 59参考文献[1].大木良子(2012)「転換社債の経済分析」三菱経済研究所[2]. 鈴木健嗣(2017)「日本のエクイティ・ファイナンス」中央経済社4.おわりに[3].服部孝洋(2023)「日本国債入門」金融財政事情研究会[4].服部孝洋(2025)「はじめての日本国債」集英社新書[5]. リチャード・ブリーリー、スチュワート・マイヤーズ, フランクリン・アレン (2014)「コーポレート・ファイナンス」日経BP[6]. フランクリン・アレン、グレン・ヤーゴ(2014)「 金融は人類に何をもたらしたか:古代メソポタミア・エジプトから現代・未来まで」東洋経済新報社[7]. Stephen A.Ross, Randolph W.Westerfield, Jeffrey F. Jaffe(2012)「コーポレートファイナンスの原理 【第9版】」きんざい
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