-385特 集○ 経済産業省予算 10 ファイナンス 2025 Mar.文中、〔 〕書きの金額は、令和6年度当初予算比の増減を表す。経済産業省の令和7年度一般会計予算は、エネルギー対策特別会計への繰入の削減等により、対前年度当初予算で▲189億円の8,506億円となっている。主な項目で見ると、エネルギー対策特別会計において、カーボンプライシングで得られる将来の財源を裏付けとした「GX経済移行債」を発行し、官民のGX投資を促進することとしており、次世代太陽電池等のサプライチェーン構築等に必要な予算を計上している。また、経済対策で決定した「AI・半導体産業基盤強化フレーム」に基づき、次世代半導体の量産化に向けた金融支援や、先端半導体設計拠点等の整備等に必要な予算を計上している。科学技術振興費について、科学技術立国の観点から、特に、新産業創出につながる先進的な研究開発、サイバーセキュリティ対策等に必要な予算を計上している。また、価格転嫁対策の推進、経営改善・事業承継等に係る支援体制の整備など、持続的な賃上げに向けた環境整備等に必要な予算を計上している。(政府全体及び中小企業庁計上の中小企業対策費は、前年度を上回る予算を措置。)東日本大震災復興特別会計においては、復興の進展も踏まえ、避難指示解除区域等への企業立地の促進や、福島国際研究教育機構におけるロボット分野の研究開発の実施等に必要な予算を計上し、引き続き復興支援を推進することとしている。エネルギー対策特別会計において、カーボンプライシングで得られる将来の財源を裏付けとした「GX経済移行債」を発行し、官民のGX投資を促進することとしている。また、経済対策で決定した「AI・半導体産業基盤強化フレーム」に基づく支援を実施することとしている。経済産業省予算6年度当初(1) 7年度予算(2)8,6951,1941,0821,3043,5805,1153,4931,6223426,633-3,1004,3661,7131,103522466,429-3,1002,6731,574149-46※ GX及びエネルギー需給構造高度化対策で計上されている1,895億円が含まれている。※ GX及びエネルギー需給構造高度化対策で計上されている1,895億円が含まれている。項 目経済産業省 一般会計科学技術振興費中小企業対策費その他上記合計エネルギー対策特会への繰入エネルギー需給勘定電源開発促進勘定復興特会(経済産業省関連)エネルギー対策特別会計GXAI・半導体※燃料安定供給対策エネルギー需給構造高度化対策電源立地対策電源利用対策原子力安全規制対策原子力損害賠償支援対策エネルギー対策特別会計(うち、経済産業省計上分)GXAI・半導体※燃料安定供給対策エネルギー需給構造高度化対策電源立地対策電源利用対策原子力安全規制対策原子力損害賠償支援対策対6年度当初 (2)-(1)8,5061,1431,0801,3013,5254,9813,3921,589▲189▲2.2%▲51▲4.3%▲2▲0.2%▲3▲0.2%▲55▲1.5%▲134▲2.6%▲101▲2.9%▲33▲2.0%320▲22▲6.3%7,2583,3282,5134,0751,7391,0665154306259.4%皆増3,328▲587▲18.9%▲290▲6.6%1.5%▲37▲3.3%▲7▲1.3%843.2%385266,8393,3282,5132,5271,599113-4306.4%4103,328皆増▲587▲18.9%▲145▲5.4%1.6%▲35▲23.7%-843.2%252 GX・半導体・エネルギー対策1 概観(単位:億円)令和7年度 経済産業省、環境省、 裁判所、警察庁、法務省予算について主計局主計官 寺﨑 寛之
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