ファイナンス 2025年2月号 No.711
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はじめに管内の名所・話題佐世保税務署は、佐世保市と東彼杵郡(東彼杵町、川棚町、波佐見町)及び北松浦郡の1町(小値賀町)の1市4町を管轄しています。佐世保市は、長崎県北部に位置し、西海国立公園「九十九島(くじゅうくしま)」に代表される豊かな自然に恵まれた街です。かつて旧海軍の軍港としても栄えた歴史を持ち、現在は米海軍基地を有する国際色豊かな港街でもあります。また、日本最大級のテーマパーク「ハウステンボス」など観光都市としても知られています。日本本土最西端に広がる「九十九島」は、複雑に入り組んだリアス式海岸と大小208の島々からなる風光明媚な景勝地です。「九十九」とは「数えきれないほどたくさん」という意味があります。有人島は、「黒島」、「高島」、「前島」及び「鼕泊(とうどまり)島」の4島のみで1955年にほぼ全域が西海国立公園に指定され、海岸線の81.5%に当たる288.5kmが自然海岸のまま保全されるなど美しい風景が広がっています。日本一、島が密集しているこのエリアでは、深い緑と大地の栄養が蓄えられた海で多様な生き物たちが生息しており、季節や時間ごとに自然が織りなす繊細な表情は、何度訪れても飽きることのない感動を与えてくれます。佐世保港は古くから軍港として栄え、国防の要の港として、また、商港としての機能も果たしています。かつては連合艦隊も入港し、多くの海軍を送り出してきました。現在は、アメリカ海軍と海上自衛隊がその一部を使用し、軍港佐世保の港ならではの景色を作っています。土日祝日限定でガイドの案内を聞きながら佐世保港を巡る軍港クルーズも行われており、神奈川県の横須賀港、広島県の呉港など、体験できる場所が限られている上、貴重な体験ができるため人気があります。海上自衛隊佐世保史料館、通称「セイルタワー」で旧日本海軍・佐世保鎮守府時代から海上自衛隊に至る現在までの映像、写真、模型及び当時の資料などを通じて旧海軍、自衛隊の変遷を見るのもおススメの一つです。 84 ファイナンス 2025 Feb.【佐世保港】【九十九島】佐世保税務署 総務課長穴井 啓輔各地の話題連載各地の話題豊かな自然に恵まれた港街佐世保市

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