連載各地の話題アーケード商店街発祥の地グルメおわりにり太鼓」と、台に設置した太鼓を叩く「据え太鼓」があり、廻り太鼓は子供たちも一緒に太鼓を叩きながら街中を歩く一方、据え太鼓は太鼓の強弱や、拍子の緩急など各団体の個性ある表現を楽しむことができます。小倉北区は「福岡県内№1の焼肉のまち」と言われ、市民一人当たりの焼肉店舗数が県内市区町村の中で最も多く、特に「浅香通り」周辺は通称「小倉焼肉通り」と呼ばれるほど焼肉店が密集しています。また、小倉の焼肉店は、ホルモン推しの店が多く、「丸腸」提供の発祥は小倉北区京町の店と言われています。小倉北区にある魚町銀店街は、アーケード商店街の発祥の地で、1951年に開業しました。2024年1月3日に、銀天街の一角にある「鳥町食堂街」で火災が発生し、2730m2、36店舗が焼失しました。アーケードの一部にも被害が生じましたが、現在復旧に向け改修が進められています。ぬかみそ炊きは、青魚を醤油等で炊き込み、最後にぬかみそを加え、炊き上げる小倉の郷土料理です。栄養価が高く保存がきき、合戦の際にも用いられていたことから、小倉藩主小笠原公から「陣立煮(じんだに)」と命名され、現在もその名がお土産の商品名として使われることがあります。小倉には「どきどきうどん」と言われる「牛ほほ肉」を使用した肉うどんがあります。以前は牛ほほ肉と脂身を一緒に煮込み、出汁の表面に大量の脂が浮かんでいたことからこのような名前となっていますが、現在は脂身をしっかりと処理しているため、実際にはぎとぎと感は一切なく、美味しく召し上がれます。現在、小倉は駅周辺の再開発が進み、街並みが目まぐるしく変化する一方で、「昭和」から何も変わらないエリアが多く存在し、それらが調和しながら成長しています。方言は尖っていますが、世話好きな小倉の人々との触れ合い、安くて美味しい料理、そしてお酒を堪能しに、小倉に来ちゃらんね。北九州市小倉 80 ファイナンス 2025 Feb.[どきどきうどん][小倉焼肉通り][ぬかみそ炊き]
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