壱岐のシンボル「猿岩」「壱岐なみらい創り対話会」1.歴史と交流の島 壱岐2. 島を未来へつなぐ「SDGs」と「気候非常事態宣言」この島は、交流から生まれる変革の中で、時に新たな文化を生み出しながら2000年にも亘る歴史を紡いできたのです。かつては美しい自然環境と歴史文化性という強みを活かした観光業や、自然の恵みを活かした一次産業で潤っていた壱岐市も、現在はご多分に漏れず、少子高齢化の波にさらされ、むしろ日本の先進地的な勢いで人口が減少しています。島を未来の世代につなぐことができないことに健全な危機感を抱いた壱岐市は、当時、既に取組んでいた壱岐の未来を考える対話会をベースとしてSDGs未来都市計画を策定し、平成30年6月に第1回SDGs未来都市として選定されました。また、近年の気候変動は、壱岐市においても、度重なる気象災害の発生に加えて、重要な産業である一次産業、特に漁業に深刻な影響を与えています。海水温壱岐市は、福岡県と長崎県対馬市との中間地点に位置し、玄界灘に浮かぶ、自然豊かな離島です。壱岐本島と4つの有人島を含む23の属島からなり、約24,000人の住民が暮らしています。産業としては、周辺の海域に日本屈指の好漁場を有し、磯根資源にも恵まれて活況を呈していた漁業と共に、離島でありながら長崎県内で2番目の広さを誇る深江田原を中心に稲作を主体とした農業も盛んであり、一次産業が島の経済の基盤を支えてきました。また、壱岐市は「魏志倭人伝」や「古事記」、「日本書紀」にも登場し、弥生時代から長年にわたって海上交通の要衝であり、東アジアとの交易の拠点として栄え、島内には貴重な遺跡や歴史的遺産が数多く点在する「歴史と交流の島」でもあります。日本神道とも所縁が深く、小さな社も含めると、1,000以上の神社があるこの島は、八百万の神々が息づく島であり、歴史文化の浪漫と自然の神秘性を活かした観光業も島の主要な産業です。そしてなにより、古くから神と人と文化が行き交う壱岐市 総務部SDGs未来課 課長篠崎 道裕ファイナンス 2024 Dec. 101エンゲージメントで 未来をつなげ。壱岐市各地の話題連載各地の話題
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