ファイナンス 2024年12月号 No.709
103/110

京田辺市の位置(地図提供:京田辺市)京田辺市の人口推移(国勢調査)1.はじめに2.人口増加が続くまち3.子育てしやすいまちづくり京田辺市は、京都府の南西部に位置し、公共交通が充実しているため、京都・大阪・奈良の各都市へ約30分でアクセスできるネットワークが魅力です。また、京田辺市のシンボルでもある甘南備山や木津川、四季の移ろいを感じられる田園風景など、豊かな自然にも恵まれています。新名神高速道路・第二京阪道路・京奈和自動車道が交わり、高速道路網のハブとして全国各地と繋がっているため、工業系土地利用の需要が一層高まることから、工業用地を拡大し、流通業や新しい産業の企業誘致を高めています。世界的物流企業が進出するなど、産業の活性化が図られています。新名神高速道路の全線開通や北陸新幹線の新駅設置など、未来に向けた大きなポテンシャルを秘めたまちとしても発展し続けています。京田辺市では昭和40年代から大規模な宅地開発や交通網の整備、学研都市の建設などにともない、子どもを生み育てやすい環境が整備されました。その後、若い世代を中心に人口増加が進み、令和2年の国勢調査では、人口増加率が京都府下トップクラスとなっており、特に15~64歳の生産年齢人口の割合は、61.6%と京都府内でトップとなっています。全国的に少子高齢化が進展する中、現在も人口増加が続き、活気に満ちたまちづくりが着々と進行中です。『みんなで子育て子どもきらきら京田辺』を基本理念に、京田辺市では、妊娠から出産、子育て期まで切れ目のない、様々なサポートが受けられる各種制度・サービスや施設が豊富に備えられています。各種制度・サービスについては、産前から妊婦の悩みに寄り添い、産後も助産師が自宅を訪問して相談に応じるサービスが人気です。また、京田辺市では、高校3年生までの子どもの医療費(通院、入院)を助成しており、1医療機関につき1か月200円の負担で診察や治近畿財務局京都財務事務所財務課調査官一丸 堅司ファイナンス 2024 Dec. 99便利でええやん!京田辺〜京田辺市のまちづくり紹介〜京田辺市各地の話題連載各地の話題

元のページ  ../index.html#103

このブックを見る